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共生のまちづくりへ県が都市政策シンポ

写真は講演に立つ佐藤栄佐久知事
 福島県が主催する都市政策シンポジウムが11日に郡山市で開催された。佐藤栄佐久知事が基調講演を行い、昨年の中心市街地再生に関するヨーロッパ視察などを踏まえて今後の福島県におけるまちづくりの在り方などを講演したほか、学識経験者や市民活動家によるパネルディスカッションが行われた。
 『新しい時代にふさわしいふくしまのまちづくり』とのテーマで行われた佐藤知事の基調講演では、昨年9月に行われた知事らによるフランス、イギリス、アイルランド視察を踏まえ、県における今後の中心市街地の再生に向けたまちづくりの在り方などが講演された。 (写真は講演に立つ佐藤栄佐久知事)

佐藤知事は、日本国内では、戦後一貫して歴史的建造物や風光明媚な自然の景観を阻害するような街づくりが無秩序に行われてきた実態を指摘し、景観よりも土地の有効利用、歩行者よりも自動車というように、経済合理性を最優先にした考え方が国内の「まち」を魅力のないものにしてきたことを訴えた。

歩行者を優先に考えているノッティングガムの中心市街地
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歩行者を優先に考えている
ノッティングガムの中心市街地
(資料パンフより)
これに対して、例えばイギリスのノッティンガム市は、人口約28万人で郡山市(人口約33万人)よりも小規模な都市ながら、建物の高さを制限することで歴史的な建築物を生かした統一的な街並みの形成や、自動車を中心市街地から排除するために歩行者専用区域の設定、さらには中心市街地に低床式路面電車を走らせるなどを経済性よりも人が生き生きと暮らせるまちづくりを実施している。

 佐藤知事は、こうしたことを参考としながら、競争原理の末に強者が一人勝ちする現在の状況に対して、県の施策としては、あくまで世代や価値観などを超えて万人が共生できる県政を実践していくことを強調した。そのための「商業まちづくり条例」の制定であり、『誰もが安心して暮らせる持続可能でコンパクトなまちづくり』のスローガンのもと、伝統や文化、自然、人のつながりを大切に魅力と個性のある地域の再生を目指すとした。



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