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あなたの家を造らせてください!(4)


〜100年住宅はゴミを出さない家づくり〜
(写真=左より菅原、三浦、佐藤、大橋の各氏・佐藤邸にて)
 2005年11月に発覚した「耐震強度偽装問題」で、建築業界は社会の信頼を大きく失った。専門家は、「市民から、この信頼を取り戻すには今後10年は難しい」と分析する。だが、地元で生きる設計士や建築業者らにとって、この信頼の喪失は、ますます苦しい立場に立つことになる。設計士としての誇り、大工職人としての誇りをもう一度、取り戻すためには、“これが家”と呼べるホンモノを提供するほかない。「あなたの家を私たちの手で造らせてください。日本にひとつしかない家を造らせてください」と叫びたい!
 そんな想いをそれぞれの立場でこれからの家づくりについて語り合います。第4回目となる座談会には、福島市佐原で築80年を越す古民家に住む佐藤さんに加わっていただき、佐藤さんのお住まいを拝見したあと、佐藤邸を含めた地域のまちづくりについて話していただきました。 (写真=左より菅原、三浦、佐藤、大橋の各氏・佐藤邸にて)
||| 出席者 |||
● 菅原良彦さん(福島市大森・(有)造建築事務所代表
● 三浦藤夫さん(福島市桜本・三浦工匠店(有)代表)
● 佐藤宏三さん(福島市佐原在住)
● 大橋芳雄さん(福島市南矢野目・(有)兄弟美工代表)
||| 進行 |||
富田正廣 建設メディア主幹
富田 まずは、佐藤さんから里山づくりについてお話を頂きたいと思います ―

佐藤 この家は大正末期頃に建てられましたから、もう築80年以上になります。生前、父親がこの家の歴史について書き留めて置いた日誌に、当時のことがこと細かく書き残していました。これもいつか本にしたいと考えています。日誌によると『大正14年10月14日に上棟し、大正15年7月に完成、落成式には100人を招待した』と記されています。また、『山から木を切って3年間、木を寝かせたその費用は3万円を要した』とも書かれています。ほかに部落や親戚、さらに世情などについて記されています。

三浦 この日誌は、私たちが建築する際の良い資料にもなりますよ。当時の米の値段もきっと書かれてあるはずです。いまでも、上棟の際に米の値段を書き込みますからすぐに、現在の値段に換算できます。こうした日誌を元に、この地域の“まちづくり”に取り組めば、きっと、おもしろいものができるでしょうね。



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