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県土木部がUDステップアップセミナー


〜国内外の先進事例を紹介〜
1日に開催されたUDステップアップセミナー
1日に開催されたUDステップアップセミナー
 福島県土木部は1日、公共施設等ユニバーサルデザイン(UD)・ステップアップセミナーを福島市で開催した。NPO法人ユニバーサルデザイン・結(ゆい)の富樫美保代表理事や菅野真由美副代表理事が国内外の先進事例を紹介しながら講演を行ったほか、県北建設事務所が所管する公共事業におけるUDの取り組みについて事例発表が行われた。
 同セミナーは、県民のUDに対する意識向上を図るとともに、UDを通じてまちづくりについて考え、地域交流や連携を深めることを目的として県土木部が主催して開催された。
 福島市内でUDに関する普及活動を行っているNPO法人のユニバーサルデザイン・結の菅野真由美副代表理事は『広がり始めたUD』と題して講演、すべての人にとって安心・安全に暮らせる社会づくりを目指すUDの考え方などを紹介した。菅野氏は、UD先進国である米国では20歳前後の健常な成人男性を「ミスター・アベレージ(平均)」と称しており、高齢化社会を迎えた日本では「ミスター・アベレージ」を標準として行われてきたこれまでの街づくりを根本的に見直す必要があることを強調した。
 一方、『UD実践に向けて』と題して講演を行った富樫美保代表理事は、日本国内の先進事例として、UDの考え方を採用して建設された宮崎県の西都原考古博物館や細やかな視点によるまちづくりで全国有数の温泉街となっている黒川温泉、湯布院を紹介した。富樫氏は、UDの考え方は福島県でもだいぶ普及してきているが、「頭で分かっていても具体的にどのように実践すべきか迷っている段階」と述べ、まずは身障者や高齢者など様々な立場人に対して「心のUD(=思いやり、気遣い)」を実践することが第一歩と語った。

||| 飯坂線改良工事の反省点を今後の工事に反映 |||
改良工事が施された県道福島飯坂線の森合地区
改良工事が施された県道福島飯坂線の森合地区
県北建設事務所が所管する公共事業における事例紹介では、「県道・福島飯坂線道路改良工事」と「『道の駅』つちゆトイレ増設工事」についてUDの取り組みが紹介された。
 県道福島飯坂線道路改良工事は、福島市の森合地区で延長680mを対象に道路幅員を9mから16mに拡幅するとともに電線地中化などを実施、17年度に完成した。市民が参加したワークショップを設けて、UDに関する検証を行ったところ、歩道と車道の間に段差が生じていたり、電線地中化の結果、歩道上に電線施設が設置され、結果として歩道が狭くなったりするなど、17年度に策定された県のUD指針の基準を満たしていない個所があることが分かったという。県北建設事務所では、これらの点を今後の道路改良工事に生かして、時代のニーズにあったUDに取り組んでいくとした。
 一方、現在工事を進めている「『道の駅』つちゆのトイレ増設工事」は、北側駐車場の一角に新たな平屋建て140平方mのトイレを設置するもので、県のUD指針に沿って手摺やワンカット式ペーパーホルダーなどを備えた施設づくりを行っていることが紹介された。(06.8.2)



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