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福島西道路の南伸はトンネル方式で


〜検討委員会が最終意見まとめ〜
 福島西道路検討委員会(委員長・鈴木浩福島大学教授)の最終回である第5回委員会が10日に開催され、大森地区からの南伸方法として、「県立医大病院付近の国道4号までの約6.5kmを盛土+トンネルで結ぶ」ことがまとめられた。これを受けて、今後は福島河川国道事務所で、南伸の実現に向けて具体的なルート選定や技術的な検証などを進めることになる。
 前回、6月に開催された第4回検討委員会で、福島河川国道事務所は500幅を持つ2つのルート帯を想定していることを明らかにした。2ルート帯は「大森地区から伏拝交差点南側を盛土+橋梁で結ぶAルート帯」と「大森地区から県立医大病院付近までを盛土+トンネルで結ぶBルート帯」。
 このうち、Aルート帯は、都市計画道路・小倉寺大森線から国道4号・伏拝交差点南側に接続する案で、道路北側区間を盛土約3.4kmとし、南側区間を橋梁約1.1kmと想定していた。
検討委員会で最終的に採用されたトンネル方式による南伸案
検討委員会で最終的に採用されたトンネル方式による南伸案
一方、Bルート帯は、同じく都市計画道路・小倉寺大森線から県立医大病院直近で国道4号に接続する案で、道路構造は道路北側区間を盛土約4.5kmとし、南側区間をトンネル約2kmと想定していた。また、濁川に架かる0.1kmの橋梁が必要となるという。
 事業費はいずれのルート帯の場合も同じく約250億円と試算しており、また、福島西道路南伸の最大の目的である国道4号南部区間の渋滞緩和や福島市の市街地から県立医大病院へのアクセス性の向上などについても、両ルート帯とも同程度の効果が得られるとしていた。

 A、B両案をもとに、地元懇談会の開催やニューズレター、ホームページなどを通じて、地元住民の意見を募ったところ、橋梁案を採用した場合に冬季の路面凍結に対する懸念が目立った。また、橋梁とした場合の自動車騒音への不安や橋梁が地域コミュニティを分断してしまうのではないかとの意見も出され、全体としてトンネル案を望む声が橋梁案を圧倒した。
 第5回検討委員会でも事業費、整備効果とも同等と試算される以上、より安全で道路整備が周辺環境に与える影響も少ないトンネル案が望ましいとの意見でまとめられた。

||| 福島河川国道事務所で具体的なルート選定へ |||
 検討委員会での最終意見を受けて、今後は福島西道路の道路管理者である福島河川国道事務所で、南伸に向けた技術的な検証や具体的なルートの選定などを進めることになる。しかし、国・地方とも依然厳しい財政のなかで、250億円に上る事業費の確保が最大の課題であり、福島河川国道事務所では「いつごろ着工し、いつまでに開通させるのかといった具体的なスケジュールが言える状態ではない」としている。

 福島西道路は、福島市南矢野目の国道13号から福島市吉倉の国道115号までの区間が供用されており、現在は吉倉地内から南側に1.3キロ延伸して新たに整備される都市計画道路・小倉寺大森線に接続するための工事が進められている。検討が進められている南伸化計画は、その小倉寺大森線からさらに南伸し、国道4号に接続しようというもの。同計画の実現によって、福島市の中心部を縦断する国道4号の渋滞緩和や冬期における道路安全性の向上、県立医大病院へのアクセス性の向上などが期待されている。(06.8.12)



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