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50年後の福島県の水環境を守りたい!


〜県のうつくしま「水との共生」フォーラム開催〜


 いま話題の養老孟司氏(東京大学名誉教授)をゲストに迎えた“うつくしま「水との共生」フォーラム”が9日、喜多方市の喜多方プラザ文化センターで行われた。同フォーラムは、県民一人ひとりが水に対する理解を深め、今年7月に策定した“うつくしま「水との共生」プラン”の施策に基づき、福島県の水とのかかわりや水に関する新しい意識と価値観、さらに水に関する活動への積極的な参加を県民に求めるために県企画調整部企画調整総務領域首都機能移転・超学際グループ(総合的水管理担当)が企画した。


●日本人は水の豊かさを再認識すべき― 養老孟司氏

まず、佐藤栄佐久知事が、「福島県は雄大な猪苗代湖や大小さまざまな裏磐梯湖沼群などに恵まれ、数々の自然の恵みは我々にとって貴重な財産、こうして水を豊富に使えるのも先人の知恵と技術のおかげです。けれども、高度経済成長期に身近な川や水源である上流の森林のことを忘れた結果、水を汚し健全な水の循環システムを阻害してきた。50年前のような水と人との身近で良好な関係を取り戻す「健全な水循環」の継承に取り組んでいきたい。
街の中心部で開かれる朝市
その取り組みには「産・学・民・官」が知恵を出し合い、できることから一緒に実践し、皆さんも自分の身の周りの水辺がどのようになっているのか、歩いてみることから始めでください」と挨拶した。
 引き続き、養老孟司氏が、「いちばん大事なこと― 養老孟司の環境論」と題して基調講演をおこなった。養老氏は、「中国の人たちは何から考えるかというとまず水のことから考える。それは水の量が極端に少ないから、すぐに汚染してしまう。私たち日本人は水や森林の豊かな日本に住んでいることを大切にしなければならない。水の豊かさを再認識して、豊富な水のある生活のありがたさを忘れないで欲しい」と語った。

●昆虫や緑生にやさしい水路を造る行政― 佐藤知事

 そのあと、佐藤知事が進行役を務め、養老氏と奧会津書房の遠藤由美子さんが加わった鼎談(ていだん)「水にふれ、水に学び、水とともに生きる」が行われた。佐藤知事は、「これからの水路は、昆虫や緑生にやさしいコンクリートでない水路を造ることも行政では考えなければならない。また、ウチの孫が服に土が付いたと言って騒いでいる姿に、母親が自然に触れさせないことが問題ではないのかとその様子を見てそう思いました。3世代が過ぎたら日本の子どもはどうなってしまうのか心配ですね」と語り会場を沸かせた。遠藤さんは、「自然と人間の距離があると感じる。既にその距離は計れないところまできているのかと思う。大人は子どもに、怖いのも含め水に触れさせることが大切で、子どもは水に触れたその感動が大事」と語った。最後に佐藤知事が、「福島県民の力で水の問題はコントロールできる。50年後の水問題を考え、福島県の水環境を守りたい」と締めくくった。
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