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アジアと水-自然と環境問題を考える

(その2)
〜県アジア友好協会研修会で国井全国連会長が講演〜


30日に開催された福島県アジア友好協会の視察研修会
 
 福島県アジア友好協会は30日、郡山市の日本大学工学部内で「21世紀のアジアと水-福島からの発信」と題する研修会を開催した。基調講演に立った日本大学工学部の出村克宣教授は、日本国内で開発された環境工学技術を諸外国に発信していくことは大いに意義があると話し、協会の今後の取組にエールを送った。そのあと、国井森林組合全連会長が、「地球温暖化防止は森林と水にあり」と題する基調講演を行った。
 福島県アジア友好協会(八巻一夫会長)は、アジアの発展途上国に中古の消防ポンプ、バス、椅子・机、辞書などを送る活動を展開している民間団体。「水」は21世紀のアジアにとって大きな課題となるとの考えから、副会長である大内邦夫氏(大邦産業社長)ら建設業を中心とする会員らが中心となり「水」をめぐる環境問題について研修会を開催した。会場には会員を始め建設業界の各企業、さらに県や市町村の担当者、現職の県議会議員、そして一般市民など定員の100人を超す参加者で埋まった。(写真=9月30日に開催された福島県アジア友好協会の視察研修会)


 
山の木を売っても、植え付ける費用は出ない!
 


 アジア友好協会の八巻会長から、「ちょっと森と水について話してくれ」と言われまして、軽くお引き受けしましたが、後で考え、そしてこの会場の壇上でも汗が流れる思いであります。会場には、県会議員の皆さんや当時お世話になった県土木部長さんなどにもお越し戴きまして恐縮しています。私は長い間、農業や村長をやってきましたが、講演や講師をすることはありませんでしたが、いまは森林組合などで山の重要性について話しをしています。わたしは、地球と世界の子孫を守るために「本当に森林って大事なんだな〜、環境って本当に大事なんだな〜」と考えています。そのことをお伝えしたいがために、軽くお引き受けさせて戴きました。どこでもお話しをすることですが、女房と水と空気は余りありがたみを感じませんが、女房は居なくなると困るし、水も空気もいつもあるモノだと思っています。日頃は感謝もしないのですが、その中で最も大事なのは「水」だと思っています。水がなければ動物も植物もあらゆるものが生きていけません。ある人は「衣食住」だと言いますが、第一次産業に全部関係するその原点はすべて水なのです。その水を蓄えるのが森林ですから、最後には森林がいちばんな大事だと話しています。ある講演で聞いたことですが、木は水を3ヶ月間は蓄えているそうです。その3ヶ月間に雨が降らないと木が枯れてしまうそうで、木の特性や森林の持つ役割はとても素晴らしいものだと考えています。

 その森林の重要性について話させて戴きます。先祖からわが家は山をやっていましたが、子どもの頃は、ちょっと苦しくなると親は、山の木を売って生活をたてていました。一方で山があるというだけで資産家と言われましたから、山が大変評価された時代でした。昭和37年に家が新築された当時、山の木が一立方メートルあたり1万2000円で売れました。新築のために雇った大工、左官の職人さんの日給は一日400円でしたから、30人くらいは雇えたことになります。いまはどうでしょうか? 市場に持って行っても一立方メートルあたり9000円から1万円ですから、人件費と全輸送費を差し引くと3000円ぐらいしか山地主には残らないのです。そこに木の植え付けをしたら、またお金がかかりますから、いまは放って置くんです。“木を切っても植え付けはしない”そうした状況がいま進んでいます。白河市のある木材会社が木を売りたいという話しが来て、そこから買ったら、そこの若い人が「植え付けするのが大変だから、山を買ってくれないか」と言ったそうです。その木材会社も「山を買うと木を植えなきゃなんないので要らないよ」と断ったらと、今度は「山はくれるから」ときたそうですが、やはり「要らない」と断ったと言っていました。そのくらい山の木を売っても、植え付けるだけの費用は出ません。若い人も植え付けるだけの意欲もないのですから、誰も山に感心を持たないのが現状です。私の若い頃は木を植え付けると一年で1000万円以上になるという勘定でしたから、「やがては、オレも左うちわで居られるなァ」と夢を描いていたものです。こうした林業農家の現状をどうすべきかと考えますが、当然地球を守り、災害防止に役立ち、さらに林業農家の生活を良くするためには、森林をいかに大事にするかだと思います。



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