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阿武隈川治水対策として遊水地の新設・拡充を


〜第4回河川整備委員会で素案を審議〜
27日に開催された第4回阿武隈川河川整備委員会
27日に開催された第4回阿武隈川河川整備委員会
 第4回阿武隈川河川整備委員会が27日に開催され、「阿武隈川水系河川整備計画」の素案について審議した。同素案には阿武隈川の今後30年間の治水対策として、既存の浜尾遊水地の拡充や貯水容量約900万t規模の新たな遊水地の整備のほか、福島県内6地区を対象とした堤防の新設・拡築、4地区における河道掘削などが盛られている。
 阿武隈川河川整備委員会(委員長・澤本正樹東北大学大学院工学研究科教授)は、国土交通省管理区間である宮城県岩沼市〜白河市間の238.265kmについて、阿武隈川の治水などに関して今後概ね30年間の河川整備の目標を明確にし、その内容を明らかにする「阿武隈川水系河川整備計画」を策定するために開催している。第4回目となる今回の委員会では今年3月の第1回委員会からの話し合いをもとに作成した阿武隈川水系河川整備計画の素案について審議した。

 今回公表された素案によると、治水に関しては、戦後最大の洪水である「昭和61年8月洪水」と同規模の洪水が発生しても床上浸水などの家屋の重大な浸水被害を防止するとともに、農地についても浸水被害の軽減に努めることとしている。「昭和61年8月洪水」では、福島観測所で4,830立方m/秒の流量が観測されていることから、治水対策目標流量としては4,900立方m/秒を掲げている。
 具体的な治水対策としては、須賀川市に既設されている浜尾遊水地について、現在の調節容量180万立方mを遊水地内の掘削により約230万立方mに拡大するほか、新たに須賀川地区上流部に貯水容量約900万立方m、面積約200ha規模の遊水地を整備することとしている。
 また、無堤箇所および堤防の断面が不足する箇所では堤防の新設や拡築を行うこととし、その対象地区として福島県内では本宮左岸(断面不足)、本宮右岸(断面不足)、阿久津(無堤)、御代田(無堤)、森宿(無堤)、雲水峰(無堤)の6地区を挙げている。
 一方、連続堤防の整備が困難な狭さ部などでは輪中堤や宅地嵩上げといった地形特性に応じた効果的な治水対策を実施することとし、県内では梁川や二本松・安達、黒岩、東和・安達、白沢下流、白沢上流、前田川の7地区で実施することとしている。
 さらに、河道断面積を拡大するために河道掘削を実施する箇所として、福島県内では福島(約2.2km)、本宮(約0.8km)、郡山(約2.0km)、須賀川(約4.6km)の4地区を挙げている。
 このほか、災害時における水防活動や応急復旧の拠点として、水防資機材の備蓄や河川情報の発信を行う「河川防災ステーション」を福島地区に新設することなどを掲げている。

 阿武隈川河川整備委員会では今後、素案に対する住民意見募集(パブリックコメント)を経て19年1月に開催予定の第5回委員会で阿武隈川水系河川整備計画の原案について審議する。その後、関係省庁、自治体との協議を経て19年3月上旬ごろには阿武隈川水系河川整備計画を策定することになっている。(06.10.28)



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