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視聴者はマスコミを信じてはいけない。マスコミも視聴者を信じさせてはいけない
 第二部では、弁護士の田中早苗氏が司会を務め、神谷紀一郎氏(東京新聞)、村木良彦氏(メディア・プロデューサー)、森達也氏(映画監督・作家)、吉岡忍氏(ノンフィクション作家)らによるパネルディスカッションが行われた。清水氏の講演での厳しい指摘を前置きした新聞の神谷氏は、「斜陽産業と言われる職業で、人気のない職業のひとつになった。新聞社も80年代から変わってきた。おおらかさがなくなったとも言われている。当時は社会が“ガンバレ”と応援し育ててくれたが、社会の変化が新聞社を変えてきた。記者会見場にパソコンを持ち込んで原稿を書き出す時代で、昔のことや知らないことは資料室に閉じこもって調べたが、今はクリック一つで調べが着く。その記者も、もっと良い仕事を求めて辞めて行く者が多くなってきた。辞めるにしても昔は仕事上で辞めたが、今は心の病で辞めていく。また、警察、行政のマスコミに対する情報コントロールや一般人の取材への自粛要請も進んできた。これから大切なことは、現場、読者とコミュニケーションをしっかりとり、もっと勉強をすることが信頼を取り戻すカギになるのではないか」と語った。

 また、TBSのディレクターなどを経験した村木氏は、「テレビは、分かりやすくすること、おもしろくすることだけに特化してきた。スポンサー、視聴者からの苦情や文句がないと『うまくいっている』と思いこんでしまったところに今回の“あるあるー”は問題化した。ネット上ではいろいろなことがプログなどで書かれていたのに、周りに『危ないのではないか』言う者は誰もいなかった。外部からの指摘で発覚した。事件以上には驚いたことは、学生はテレビを見ていないことで、“あるあるー”の問題についても関心がなかった。テレビは、時間、金、人力をかけないで、ただ、おもしろ、おかしく番組を作っていたのでは、“テレビは魅力がなくなった”と言われるのも当然だ。良い番組を作ることより、視聴率に関心を持っている」と語った。さらに森氏は、「我々は、メディアを信用してもいけないし、メディアも信じさせてはいけない。メディアはひとつの表現として、視点として捉えるべき」とする意見を述べ、吉岡氏も「マスコミの取材は『最初に結論有り』で、“あるあるー”と同じ手法で取材をしている。何を聞きたいのか、何を聞いているのか分からない曖昧な取材が多い。これって取材?と思うときがある。あまりにも経験が無さ過ぎる」とマスコミの取材について厳しい意見を述べた。

 ディスカッション終了後、会場から来春、新聞社に入社するので記者としての心構えを問われた神谷氏は、「人気のない職業にようこそ!」と会場を和ませたあと、「今も昔も基本的に何も変わらない。大事なことは雰囲気、風、空気を察して少しでも市民に近づき、少しでも社会に貢献できることが新聞記者の生きがいであるべき。思い切って突っ走ってください!」とエールを贈った。(07.6.21)
シンポジウム関連資料(会員制)

関連する参考サイト
(社)日本新聞協会メディアリンク 関係諸団体(国内)
http://www.pressnet.or.jp/link/03_list01.htm
マスコミ不信日記 これはひどい!論功行賞と横滑りだらけのBPO新委員会(後)
http://blog.livedoor.jp/saihan/archives/cat_50013451.html
マスコミ不信日記 曲学阿世の徒(2)肩書コレクター・清水英夫
http://blog.livedoor.jp/saihan/archives/14700612.html

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