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情報操作しない正しい経営をめざせ!〜福島市・福島県建設業経営合理化講演会(2)〜建設業は無限の可能性を秘めた新たな市場を
 県内建設業者を対象に『正しい経営』とは何かを問う、県土木部主催による建設業経営合理化講演会が福島市で開かれ、本メディアの11日付けで一部を掲載した。 講師の景山耕造氏(郡山市・オールウェイズ代表)=写真=は、「建設業者の宿
命は自由に取引先を選ぶことができないのに、その業者に向かって『変われ!変われ!』と言っても無理なこと。発注者・行政側が変わらなければ、入札制度改革は進まない」と言い切った。さらに「落札率が下がれば儲けがなくなることは、発注者が分かり切っていること。業者に落札率を下げることをお願いするような行為はまったくおかしい」とも語った。
 さらに、業者に対しても、「こうした乱世の時代こそ、世の中をキチンと捉えて、正しい判断で時代の流れに沿った経営を目指せば、必ずホンモノの時代は来る。市場が小さくなれば、業者が淘汰され減っていくことは当然で、どこより早く生産性向上を先駆ける会社に体質を変えていくことだ」と語った。 。
頭でっかちな組織は、よき時代の名残?
 また、どんな“建設業者が残るべきか”として、経営が安定し財政的に社会に迷惑をかけない会社。事業の本質が生活者から必要とされ、地域貢献度に意欲的な会社。さらに、地域災害時に対応できる体制能力が優れている会社。成長発展のカギとなる企画力・設計力・提案力に優れている会社。情報操作をしない正しい会社でなければならないとした。そのための取り組みとしてまず、社長自身が、しっかりした経営理念を持ち、“今、生き伸びれば、もっと生産力が伸びる”という強い思いと野望をもつこと。建設業者は長期展望ができないというが、長期構想を打ち立て、長期経営計画書を作成すること。意志決定機関は社長ひとりであること。「わずか20〜30人の会社に、社長、専務、常務、ほかにも会長や副社長などがいるというのは、競争力を失うばかりか、内部的成果はあがらない。今だからこそ、社長自ら2役も3役もこなす必要がある。頭でっかちな組織は、よき時代の名残に過ぎない。小さな組織で取り組むことが大切だ」とあるべき経営者の姿勢に迫った。また、「モノ、カネ、人、情報の流れが速いほど儲かる時に、社員との目標の共有化、貢献意欲、コミュニケーションの大切を説いた。
闘いの舞台は既存市場か、新たな市場か
 また、戦略の立案として“今日食べるための戦略”と“明日食べるための戦略”を帰納法ではなく、演繹法で思考すべきだとして、誰が、何時までに、何をどの程度までどうする、何のためにといった具体的活動計画をマネジメントすること。儲けは結果ではなく獲りに行くものであり、「全社員の理解を得、共感してもらい、納得してもらって目標を共有化する姿勢が経営者には大切だ」と言い切った。人は何で動くかを判断し、社員を本気にさせれば大きな成果が得られることを念頭に、人を動かせる決断力と責任転嫁をしない魅力ある経営者であるべきだ」として社長のあるべき姿勢を示した。
 未来のための取り組みでは、「公共事業のさらなる減少が見込まれることから、公共事業から民間事業に、土木事業から建築事業にシフトする体制と発注方式の変化に求められる能力の変化、特に企画・設計・提案・運営管理力といった施工力のアップが大切」と語った。
 また、資金繰りの円滑化などにも触れた後、「「高いコストの激しい血みどろの争いを続けるこれまでの市場で戦うか、また、競争者のいない無限の可能性を秘めた新たな市場を求めるかが問題である」と締めくくった。《おわり》(08.3.13)

参考:思考法-演繹法と帰納法
http://www.abysshr.com/mdklg010.html



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