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200年住宅モデル提案書作成で意見交換、ふくしま数寄造りの会でゲスト招き3回目の会合
 国が昨年5月、自民党国土交通部会と住宅土地調査会(会長・福田赳夫総理大臣)がまとめた「200年住宅ビジョン」は、“より長く大事に、より豊かに、より優しい住宅の建設”を促進する考え方から創設され、自民党が優遇税制や建築費を補助する制度づくりをめざしている。これらの制度について県土木部の担当者から直接説明を受けた「ふくしま数寄造りの会」は、県が今月から募集を開始した「超長期住宅先導的モデル事業」に参入するため「超長期住宅モデル事業提案書」の作成に入った。
 前回、先月22日の会合に引き続き、5日も関係者から多くの意見を聴くための勉強会を開いた。勉強会には大村一夫会長(大和地質研究所)、三浦藤夫副会長(三浦工匠店)、菅原良彦副会長(造建築事務所)、富田正廣事務局長(メディアネットプラン)のメンバーほか、ゲストとして横浜市の中山章さん(中山章建築研究室代表)、福島市の鈴木勇人さん(鈴木設計代表)、小栗義光さん(小栗瓦工業所代表)、加藤一さん(加藤工務店代表)、そして古民家を再生して佐原に住む佐藤宏三さんから200年住宅に対する意見や考え方を伺った。

 中山さんからは、「200年住宅と一口に言うが、大変難しい問題だ。長寿命住宅としての捉え方が大切であり、200年住宅がまやかしであってはならない」と話し、伝統工法で残すべきもの、住み続けるための技法、技術の伝承といった観点から貴重な意見を頂いた。また、鈴木さんは、「長期住宅に対するこだわりをあまり持たない若い世代は、家は買うものという発想があり、住み続けるという考え方は、世代を越えて伝えていく必要があるのではないか」とする意見と「200年住宅が“先にありき”ではないか。100年住宅である数寄屋造りの考えでも良いのではないか」とするアドバイスも頂いた。佐藤さんからは、「まだ、古民家といっても100年も住んでいないので、200年住宅は考えられないが、高品質な長寿命住宅を考えれば、100年は普通に保つと思うが、水回り、耐寒、防犯の問題が古民家にはある」という意見が出された。また、屋根瓦に対する強度や耐用年数などについて小栗さんから意見を頂き、加藤さんからは賃金問題や職人のこだわりなどについて意見を頂いた。

 様々な意見の中で、屋根、雨戸、床、土台等の耐用年数や耐震問題、さらに安全性の問題についての提案のほかに、建て主に対する説明責任や保証問題など200年住宅への対応と取り組みの難しさも浮き彫りとなった。同会では、さらに長寿命な建材の研究、地質・地形・地層といった土地問題、建物の構造計算などについて、さらに情報の提供を求めていくことにした。(08.4.7)

ふくしま数寄造りの会のこれまでの活動
http://www.medianetplan.com/0704/002.html
大村一夫の地震の話し
http://www.medianetplan.com/SEQ/index.html
三浦工匠店(有)ホームページ
http://www.shinsukiya.jp/top.html



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