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屋根の長寿命化には、屋根を複雑にするな!
超長期住宅には、「高断熱・高気密」の見直し

 超長期住宅に取り組む福島市の「ふくしま数寄造りの会」(大村一夫会長)は6日、6月の勉強会を開いた。ゲストに瓦職人の小栗義光さん(小栗瓦工業所代表)を招き、施工技術、瓦の耐久性や種類など、さらに超長期住宅にふさわしい瓦と施工法などについて学んだ。

   ◎ゲスト出席者 
 小栗義光さん(小栗瓦工業所代表)
   ◎ふくしま数寄造りの会 
 ●会 長  大村一夫(大和地質研究所代表・福島市)
 ●副会長  三浦藤夫(三浦工匠店代表・福島市)
 ●副会長  菅原良彦(造建築事務所代表・福島市)
 ●事務局長  富田正廣(メディアネットプラン代表・福島市)



瓦の長寿命化についてアドバイスする小栗さん

  まず、先月30日に、200年住宅に大断面構造用集成材を生かすことができるかを、大村会長と富田事務局長が郡山市の藤寿産業を訪ねて、集成材の耐久性や施工法などについて学んできたことが報告された。
 大村会長は、「集成材の特性や強度について想像していた以上に高い評価を持った。これからは如何にその特長を2階建ての戸建住宅に応用できるかがカギとなるようだ。是非、三浦、菅原両副会長にも足を運んで見てきて欲しい」と話した。両副会長からも「集成材を使うべき所には使用を考えてみたい。基礎の部分が重要なので、強いコンクリートを造ることが大切になると思う」などの意見が出された。

■屋根の換気と年一回の点検は大切

  瓦職人の小栗さんは、まず、瓦の寿命に触れ、焼き瓦は100年、セメント瓦は40年と言われ、セメント瓦はメンテナンスが必要となり、

小栗さんから屋根と瓦について学ぶ会のメンバー

40年から50年に一度は瓦を降ろして葺き替える。特に結露は洋瓦に多く、充分に空気の流れを良くすることで、超長期住宅として考えた場合は、熱を逃がす屋根の構造を充分に考えることのほか、屋根の長寿命化を実現するためには、屋根の構造を複雑にしないこと。棟(勾配)に気をつけること。ビス止めにして地震に強くすること。屋根の換気をよくすること。年に一回は点検すること等が大切であるとして、特に屋根に積もった枯葉などを取り除くことは、屋根に支障がでないことにも繋がり、春や秋には必ず点検すること。また、瓦を止めるのはクギ類ではなく、亜鉛、ステンレス製がいちばん、瓦はその土地の土で造った瓦がいちばんとするアドバイスを頂いた。

 また、超長期住宅には、「高断熱・高気密」の見直し、特に断熱については断熱材から遮熱材にする意見や最も重要視されるのが土台で、コンクリートの強度や劣化についてもさらに勉強を続ける必要があるという意見も出された。こうした勉強会の中から得た言葉が次の言葉である。(08.6.9)

「顔が見える人が造ったものに     
         顔が見える人が住む」

■参考:技あり列伝(小栗義光さん)
http://www.pref.fukushima.jp/syoko/jinzai/10_taku/retsuden_l/retsuden_2.html
■ふくしま数寄造りの会
http://www.medianetplan.com/0704/002.html



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