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ひび割れには特に厳しい目で望むことが大切
不動沈下に対応する地盤調査の徹底

 国がめざす超長期住宅先導的モデル事業の提案をめざして取り組む、「ふくしま数寄造りの会」は12日、家づくりの最も重要な部分である基礎の部分について、伊達市霊山町のコンクリート工場で、品質管理の推進に携わり、コンクリート技士としても長く生コン業界で辣腕を振るった佐久間さんにゲストとしてお招きをしました。

   ◎ゲスト出席者 
 佐久間久夫さん(大友組生コンクリート工場試験課長
   ◎ふくしま数寄造りの会 
 ●会 長  大村一夫(大和地質研究所代表・福島市)
 ●副会長  三浦藤夫(三浦工匠店代表・福島市)
 ●副会長  菅原良彦(造建築事務所代表・福島市)
 ●事務局長  富田正廣(メディアネットプラン代表・福島市)



ひび割れについて熱く語る佐久間さん

 課題はいかにして超長期的住宅にふさわしいコンクリート基礎を仕上げることができるかということです。“コンクリートはヒビ割れが付きもの”という当たり前の概念を捨てて、100年以上保ち少しでも200年住宅に近づく土台となるベタ基礎づくりは可能なのかをテーマで話しが行われました。
 佐久間さんは、コンクリートの劣化原因とその対策、そして耐久性の向上、さらにひび割れが起きたときの診断と補修などについて説明を頂きました。特に収縮ひび割れに対する制御設計と施工では、「収縮ひび割れの対策としては、コンクリートの収縮により生じる有害なひび割れを防止する、あるいは低減して、鉄筋コンクリート構造物が、ひび割れから受ける障害から防ぐことにある」というと基本的な考え方をお聞きしました。
 また、コンクリートの劣化現象には、塩害、中性化、科学的浸食、アルカリ骨材反応などが、実際には複数の劣化作用の複合で進行する事が多いと言うことも学ぶことができました。

 「コンクリートのひび割れは、古くから取り組まれているが、未だに完全には解決されていない問題で、平成11年に公布された『品確法』で、その対策はより一層、必要性が高まり明確になってきた」ということです。 佐久間さんは、「地盤の基礎調査をしっかりやって、特に建物全体が傾いてしまったり、部分的に陥没したりする不同沈下に対する取り組みは今後、コンクリートのひび割れ同様に、法制化されるなど厳しさが求められます。ひび割れには特に厳しい目で望むことが大切です」というアドバイスを頂きました。
 会員のメンバーは、佐久間さんの講義から、超長期住宅のベタ基礎部分では、「強度、劣化、緻密、厚み」という文字を念頭に取り組むことと、「コンクリートの表面に《何か》を塗る」ことも併せて考えることになりました。

集成材は、県基準をクリアした安心・安全な部材

 

  これに先立って、菅原副会長から前回の集成材の活用についての再調査の報告があり、集成材は60年から100年は変化しないで、充分に超長期住宅には使え、県の基準に適合した安心・安全な部材であるという報告がありました。特に長期に及ぶと腐れを起こす心配を考慮してメンテナンスを細かくやることで対応できると判断されました。また、課題としては接合部分を如何にするかという点でした。

 また、県産材100%の使用をめざすが、現実的には難しい部分が生じるだろうという点も報告されました。次回は、いよいよ、内装材、塗料についての勉強会になります。読者の方でも専門知識、専門技術、伝統技術をお持ちの方はご一報下さい。ふくしま数寄造りの会の勉強会にゲストでご参加をお願いします。電話は、大村、三浦、菅原、富田のいずれでも受け付けます。(08.7.16)


■ふくしま数寄造りの会
http://www.medianetplan.com/0704/002.html



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