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微生物を含んだコンクリートの応用を急げ!
『この家に住めば健康になる』が理想の住宅

 100年住宅はもちろん、安心して代々住み続けることができる住宅をめざす“ふくしま数寄造りの会”は過去2年間にわたり、それぞれの専門家を招いて研究に取り組んできました。今年、福島県は国がめざす「超長期住宅先導的モデル事業」の提案書の募集を開始し、その提案書の早期提出をめざして取り組んでいます。
 8月30日の勉強会には、「建物は生き物」を持論に、生きた建材を設計事務所や工務店、建築会社にアピールと提供を続ける郡山市土瓜の大邦産業社長の大内邦夫さんをお招きして、専攻の高分子化学分野の面から家づくりについて本音で語っていただきました。


   ◎ゲスト出席者 
 大内邦夫さん(大邦産業代表・郡山市)
 大内 大さん(同)
   ◎ふくしま数寄造りの会 
 ●会 長  大村一夫(大和地質研究所代表・福島市)
 ●副会長  三浦藤夫(三浦工匠店代表・福島市)
 ●副会長  菅原良彦(造建築事務所代表・福島市)
 ●事務局長  富田正廣(メディアネットプラン代表・福島市)



 まず大内さんは、住宅に対する信念である“建物は生き物”について、「私は、『この家に住めば健康になる』というのが理想の住宅だと考えています。そして『このエリアに住めば・・、このマチに住めば・・私たちは健康になる』という建材を提供することを生業としています。健康を損なう物質を無毒化して、生体にプラスになる機能を持った材料と要素を取り入れ、建てられた建造物こそが21世紀の建物であると考え、現想的な住環境を創ることが私に与えられた使命だと思っています」と住宅に対する想いを話されました。

 また、前回の会合で、家づくりの最も重要な部分である基礎の部分について、伊達市霊山町の佐久間久夫さん(大友組生コンクリート工場試験課長)からコンクリートについてお話をお聞きしたが、大内さんからは、“高分子化学分野”の面からコンクリートについて話していただきました。「コンクリートに微生物を入れることによって均一化された密度の高いコンクリートが出来ます。この方法は、アルカリ骨材反応を抑え、腐食、防蝕から護る働きがあります。

 この方法は、二本松市に福島県が建設した阿武隈あだたら浄化センターにも応用されたほか、鉄筋コンクリートが錆びない方法としても知られています。これは、微細な粒子をコンクリートの中に混入することで、
水が抜けた後の毛細管空隙にそれらを置き換えることによって防水コンクリートとして使用されます。さらに、耐寒性、耐酸、耐薬品性、耐塩、防塵、防錆コンクリートと様々に応用範囲は広がっています」といいます。こうした方法は、長寿命のコンクリートを造り、微生物が含まれていることで、鉄筋が痩せない、水が入らない、錆びないというコンクリートが出来きます」と話されたほか、単価的に高いことや密度が高い分黒ずんで見えること、汚れに弱い点などについても率直に語って頂いたほか、現況は浸蝕作用に対する受け身の姿勢からもっと微生物を応用した積極的な姿勢で研究開発を行っていると話されました。(写真上=微生物の応用について語る大内さん)

 「日本古来の伝統である漆喰、石灰を取り入れた工法を現代の建築にもっと生かして欲しい。そうした昔からの工法を建築業界が、なぜ勉強しないのか不思議です」という意見も頂きました。会員からは、土台、外壁、内壁、内部換気、地熱利用などについても、今後も継続して話しをお聞きすることになりました。最後に、住宅建築には、風の流れ、家相、地盤、地形などについても、しっかりと見極める必要があるという意見が出ました。(08.9.2)

■ふくしま数寄造りの会
http://www.medianetplan.com/0704/002.html



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