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笑うに笑えないハプニングな抽出案件が続出!
福島県入札制度監視等委員会に鋭い視点と指摘さ望む

 13回目となる福島県入札制度監視等委員会(美馬武千代委員長)が18日、県自治会館で午後開かれた。会合は、指名競争入札、予定価格事後公表の試行状況などの報告と次回の会合では、昨年同様に元請側と下請側の建設関連団体意見を聴取することになった。



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 元請側からは(社)福島県建設業協会、下請側からは福島県建設専門工事業団体協議会、それに同委員会の選考チーム(安斉勇雄、田崎由子委員)が選ぶ個別事業者、新たに昨年設立された福島県土木建築調査設計団体協議会の代表から意見を聴く。また、入札が行われた物件の中から抽出された案件について一部非公開で審議し、最後に各員による意見交換が行われた。(=写真)

 その中でも指名競争入札の試行では、工事件数46件中、22件に指名辞退が発生し、4件に最低制限価格を下回り失格した者があった。また、くじ引きは無かったが、全員が辞退して入札が不調になったのが1件あった。予定価格の事後公表は116件、平均落札率は84.56%で、最低制限価格を下回って失格したのが37件(事前が233件)あった。くじ引きは3件(事前が46件)、予定価格超過は11件(事前は桁間違い1件)で、予定価格超過で入札不調となったのが、参加者全員が1件、参加者の一部が4件(事前は共に無し)だった。

 また、一般競争入札方式でありながら、生活環境部が発注した尾瀬歩道整備工事など4件の物件には参加者が3社、その関連工事では尾瀬歩道整備の落札者のみが参加した工事2件が含まれたことに、委員から指摘があったが、県側から明快な説明がなかった。さらに、土木部県中建設事務所発注では、75%から79%台で落札している業者が多いことにも注目が集まった。

 当メディアの調査では、経営審査事項(平均700点)が旧経審では0点、新経審で94点という業者が落札していることも判明した。経審点数を700点台に乗せようと役員賞与や役員手当などをカットし、必至で努力している企業にとっては好ましい案件ではない。こうした点についても県が指名する場合には、少なくとも直前の経審を確認し、「経営と技術の優れた会社」に対応すべきではなかったか。
 
  さらに、三春土木事務所が発注した道路再生工事では、入札参加15社にもかかわらず、13社が最低制限価格を下回った結果、落札候補第1位の業者が見積内訳書に内容の記載のない費用が計上されていたために無効となり第2候補者が落札率90.01%で落札業者に横滑りした。ちなみに第1候補者の落札率は78.75%で金額の差は1,965,000円(予定価格18,313,050円)だった。笑うに笑えない、泣くに泣けないこうしたハプニングな案件が数多く抽出され報告された。今後、こうした案件に対し県側はどのような対策と指導を徹底するのかと同時に、監視委員会のメンバーには、もっと鋭い視点と指摘さが要求されそうだ。
(08.9.18)

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