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頭も体もヘトヘトの長期優良住宅説明会
アメリカと地元民間の長期優良説明会に軍配!

 きょうから『長期優良住宅法』が施行された。年間50戸未満の住宅を建築する中小の工務店などが対象で、一定の条件を満たす優良な長期木造住宅を建築することで、一戸当たり建設費の10%以内、もしくは100万円を限度に補助金がでる制度だ。





 これまで日本は、昭和40年代から空前の住宅ブームに湧き、我も我もと住宅を造った。それも質の悪いプレハブ住宅で、せいぜい寿命は20年程度のもので、今の言葉で言えば“ゴミになる住宅”すなわち消費住宅である。この住宅は、平成の時代になってもローコスト住宅などと呼ばれて“話題の8百ン万円住宅”などのキャッチコピーで売れまくった。最近では“7百ン万円”なんて言う住宅も現れた。だが、どちらも消費住宅に変わりはない。いつかは大きなゴミとなって地球環境も悪影響を及ぼす結果となる。

 そんな住宅から我がニッポンもやっと目覚めて、長く住み続けられる優良な住宅を造りましょうということになって、6月4日の施行が実現したわけである。この施行を前に先月末、福島市飯坂温泉のパルセいいざかで、県主催の説明会が開かれた(=写真上)。『長期優良住宅認定申請書策定の手引き』『長期優良住宅認定マニュアル』「長期優良住宅建築等計画に係わる技術的審査業務規程・技術的審査の手引き」「長期優良住宅の普及の促進に関する法律・政省令等資料」『長期使用構造とするための措置及び維持保全の方法の基準技術解説』など重さ1キロを超す資料が山のように配布され、その説明に資料のページを追いかけるのにやっと。2時間半後には頭も体もヘトヘトで、結局はページをめくりに行ったのか、何を学びに行ったのかー、分からなかった。

 要するに補助金を貰うため提出書類の書き方や提出の仕方を説明したモノであって、期待していった「何をどう施工すれば、優良住宅として認められるのか」といった具体的な材料の吟味や施工方法、これまでとは何が違うのかと言うところは何も分からなかった。説明に当たった県や関係者さえもまだまだ、雲を掴むような段階なのである。確かに施工する工務店への啓蒙や教育には有効だろうが、家を造るという一般市民への理解をどうすればいいのかが肝心である。
 建築業者や設計事務所に対する説明会はあくまでも


長期優良住宅を促進するための手段であって目的ではない。目的はあくまでも家を造るという消費者の意識の変化をかえることであるはずだ。そちらの方の説明会も徹底して開催すべきである。本当の普及促進は“ソコ”にあるはずだ。(写真=重さ1キロを超す資料に頭も体もヘトヘト)

 県が開いた今回の業者に対する説明会の数日前に開かれたアメリカワシントン州が福島市のテルサで開いた「アメリカ住宅建材セミナー」、猪苗代町の工務店が郡山市のビックパレットふくしまで開いた「本物の家づくりセミナー」といった類の長期優良住宅の説明の方が、我々素人(市民)には的を射たように感じた。

 こうした長期優良住宅の手続や施工についてはプロにお任せするにしても、これから家を造りたいと考えている一般市民の読者諸君!少なくても工務店と同レベルの知識を得ないと、トンデモナイ長期優良住宅になることを考えておかねばなりません。大手メーカーもこれからはすべて「長期優良住宅」と名乗って売り出すからです。少しは住宅の質は向上するかも知れませんが、何世代にも渡って住み続けることが最大の条件です。あなたが造った家に息子が住み、そして孫が住む事を想像してみてください。ウッカリした考え方でウッカリした家など造れませんぞ!まずは、家づくりの勉強から始めることです。(09.6.4)




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