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日本大学工学部が『ロハスの家』で研究発表会
“雨水利用”を最大限利用する3号が年末完成へ

 健康と環境に配慮した持続可能な生活スタイルをめざした「ロハス(LOHS)家」研究プロジェクトの取り組みを紹介する「第1回環境安全・共生科学技術研究会」が18日、日本大学工学部50周年記念館で開かれた。主催したのは日本大学工学部土木工学科の環境保全・共生科学技術研究センターと(財)郡山地域テクノポリス推進機構。



 今回は「安心安全な地域づくりとロハス工学の展開~自然環境と共生し健康的で持続可能な地域社会の構築のために」をメーンテーマに、日大工学部敷地内に設置された「ロハスの家」の研究プロジェクトに係わる取り組みの紹介と見学会が行われた。まず、コーディネーターを務めた長林久夫土木工学科教授が「エネルギーや資源枯渇の危機が迫りつつある中で低酸素社会の実現に向けた取り組みが緊急の課題、安全で安心な環境づくりには新たなアイデアとそれを支える産官学民の連携した活動が必要で、テーマに『ロハスの家』を取り上げ企画した」とあいさつした。その後、ロハスの家1号、2号と今年12月に完成する3号がそれぞれ担当する機械工学科の3教授から紹介された。それぞれのロハスの家が紹介された後、敷地内の1号と2号の家を見学した。

 ちなみに、1号は福島の檜(ひのき)を用いた木造の家で、高気密・高断熱構造で床暖房とエアコン冷房を備え、太陽光から電気と温水、地中熱から温水又は冷水、風力から電気、雨水からシャワー用をそれぞれ得て、十分な冷暖房を通年実現することを目的に建設された。2号は鉄骨総ガラス張りの家で、特熱用の床と壁及び蓄熱と断熱用の屋上緑化層が特設された。給水には雨水を用い、断熱遮熱特性のあるカーテンが使用され、エアコンは無くして、快適で健康的な空間を通年実現することを目的に建設された。年末完成予定の3号は木とガラスの家で、キッチン・バス・トイレ・洗濯機等は屋根からの雨水を利用、使用水浄化再利用の設備を設置し太陽熱と地中熱及び気流と熱流を有効利用するパッシブ(受動的)デザインにより屋内の快適性の通年確保を目的に建設される予定だ。同研究会はこれら一連の研究成果を統合することにより、「健康で持続可能に生活スタイル」を支える住環境づくりのための『要素技術と設計基準の確立』が可能になると言う。(10.06.21)

【取材を終えて】

 正直なところ、現段段階で「住んでみて」と言われても「住む」という意識にはならないだろうが、建築工学ではなく機械工学科が家を創ると言う発想はなかなかおもしろい。ロハスの家2号は鉄骨総ガラス張りだが、冬の季節ならビックバレットのように冷たさを感じただろうし、当日のように気温も高く雨でムシムシした夏は、外見から見ただけで中に入るのは遠慮した。大手ハウスメーカーでも最近はコストダウンから軒下を出さない工法が採用されているが、ロハスの家は軒下もキチンと張り出していたのは救いだった。個々の実験や研究には“もってこい”のハウスだが、建築工学と機械工学がうまくマッチングしてこそ最高峰の家づくり「住める家」が出来上がると思えたるのだが・・・さて如何に!。

■ 参考ホームページ
http://www.nichifuku.com/experimental/n-university/
http://www.ce.nihon-u.ac.jp/lohause/





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