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「シックハウス対策」はどこまで問題解決したのか?
空気汚染や健康影響の被害が後を絶たない「化学物質過敏症」

 一生に何度も建て替えできない家、家族が理想とする家、消費者がめざす家づくりとは何かー。当社が所属するNPO法人も「孫の代までの家づくり」を目標にこれまでの4年間、地質学、建築構造学、古民家再生や数寄屋造りに匠の技を探求する地場工務店、そのすべてをネット配信する当社などがスクラムを組んで、消費者がめざす家づくりについて議論と研究に取り組んできた。
 そんな矢先に、須賀川市の土田建築事務所の飛木香奈建築士からの1本の電話で、我々のNPOで一度も触れてこなかった分野が「シックハウス対策」であることに気づかされた。思い起こせば、現在のネットマガジン・建設メデイアが「月刊誌・建設メディア」として発行を重ねていた2000年2月、『なぜ、化学物質を住宅に使うのか』『どうしたら化学系塗料から健康被害を防げるのか!?』とする2大特集を組んだことがあった。

 記事の見出しは「厚生省(厚生労働省)が昨年末、『シックハウス症候群』などの原因物質と見なされる揮発性有機化合物44種類に空気中の濃度が室内と屋外に比べて、ほとんどの物質の室内濃度が室外の3倍以上の値を示し、その発生源が室内にあることが調査で確認されたことを発表し世間を驚かせた」という内容で始まり、最後は「東京第二弁護士会の若手弁護士等が中心となり『シックハウス問題』に積極的に取り組み、講演会などを開き、今後は住民を守る法制化に向け、全国に先駆けて立ち上がることになった」と締めている。記事は読者の注目を集めた内容から、地元工務店や住宅建築会社からも大きな反響を得たことを覚えている。
 あれから10年の歳月の中で、2003年に行われた『建築基準法』改正によって「クロルビリホス、ホルムアルデヒド」に対するシックハウス対策は大きな成果を挙げた。だが、ホルムアルデヒドの代替物質として使用される「アセドアルデヒド」や建材、施工剤から発生する「トルエン」が空気汚染や健康影響の被害を生み、「化学物質過敏症」が問題になって、「シックハウス対策」は未だに解決を見ない分野なのである。(写真上は野崎教授が出版した「シックハウス対策マニュアル「本」。






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