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花見山は「景観のモデル」ともなる場所
東北芸術工科大学小林敬一教授が“景観”を語る

 福島市は17日、市の景観審議会委員でもある東北芸術工科大学の小林敬一教授を招き「ふくしま市景観セミナー」をA・O・Zで開催した。小林教授は「景観資源を活かして共創時代のまちづくりへ」と題して講演し、福島の花見山の魅力や課題について触れ、市民など100名が福島の景観について学んだ。



 特に県内外から年間30万人が訪れる「花見山」に触れ、その現状や今後に向けた考え方について持論を展開した。その中で、花見山の魅力は春の多彩な花々と新緑の美しさ、眺望の素晴らしさを園芸農家の手による整備に対し、市が周辺の歩道、川、駐車場、土産店といったハート面の整備等を担当する官民一体の取り組みを高く評価した。その一方で四季を通した花見山自体の充実や、乗用車やシャトルバスでの来場者は増加したものの、観光バスでの来場者は横ばい傾向にあるなど、行動空間の広がりを如何にするが課題だと語った。

 さらに、花見山は景観のモデルともなる場所だが、楽しみ方の幅や、観光客向けの商品開発、交通混雑の解消、春以外の季節をどうするのかといった点にも触れた。小林教授は、景観を意識してマチをつくることや良い景観を持つ町並みを保存する事が大切で、町並みデザイン+建築デザインが良好な景観を創り出すと語り、建築コントロールが良い景観を創っていくと強調した。

“宝の山”を如何に観光開発に結びつけるのか

■ 取材を終えて
花見山は福島市民だけが、そっと楽しんでいた場所から、ここ数年は県内外から多くの観光客が訪れ、いまや年間30万人が色鮮やかさに咲き誇る花々に魅了する。だが、春のシーズンを終えると極端に福島市を訪れる観光客は減少する。私有地を開放した阿部一郎さん家族に支えられる「春の観光地」だが、福島市は花見山を起点に観光ルートを東西南北に確立する必要がある。福島市には観光地となる資源は山とあるが、その点を線に結びつける努力が足りない。小林教授が「観光バスの来場者が横ばい」と指摘したことには、福島の観光ルートの整備が遅れていること示す。四季を通した観光客を如何に福島市に呼び込むかは、行政の責任でもある。自力・自費で30万人の人々を魅了し続ける「民」の阿部さん一家に頼るだけでなく、この宝の山を如何に観光開発に結びつけるかは「官」の福島市の仕事あり、行政の腕にかかっているのだ。(11.2.17)





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