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この都市をより美しく次世代に残すこと
鈴木浩福大名誉教授が“福島のまちづくり“で講演

 23日、鈴木浩福島大学名誉教授は「福島のまちづくり」と題して講演を行った。午後6時半からの講演会にも係わらず、福島ビューホテルの大会場は満席で、県や市はもちろん、福島商工会議所や関係団体から、まちづくり担当者の多くが参加した。この講演で「中心市街地の再生と活性化」は福島市はもちろん全国各地の主要都市の重要な政策課題であること感じさせた。 

 鈴木教授は講演の中で、始めて福島市を訪れた1966年(昭和41年)当時の福島市中心市街地の印象を隈畔ののどかさや盆地のど真ん中にある信夫山のユニークさ、そしてスズラン通り(現在のパセオ通り)や県庁通りの賑やかさ、飯坂温泉や土湯・高湯温泉など豊富な温泉に魅せられ、市内は坂もなく自転車を利用するのには便利な町という好印象を振り返りながらも、「これらを思い起こすと中心市街地の空洞化はここ40年ほどの間の出来事」と前置きし、中心市街地の“まちづくり”が如何に大切かを2時間に渡って問題の所在、再生への課題、諸問題の再構築などについて検証した。

目抜き通り“パセオ通り”への配慮の無さに疑問

 中でも、中心市街地の“目抜き通り”となるべき“パセオ通り”への公共交通のアクセス性と配慮の足り無さ、さらに温泉地と他との連携と役割の無さを始め、福島大学と福島医大の郊外への移転も中心市街の空洞化に拍車をかけた原因と指摘した。また、福島市と郡部との連携と位置づけの悪さや福島市が拠点として核となるべき存在でありながらも、西道路の建設、バイパス建設等があらたな開発適地を産むこととなり空洞化との関連を位置づけた。 

 また、市内での超高層マンションの建設への疑問視や空き店舗・空きビル・空き地のプロパティー・マネジメント(現代版“家守”の存在)の必要性、さらには街中での居住の再構築、都市と農村の連携、地域コミュニティの再構築など中心市街地の再生の課題は山積していると語った。最後に鈴木教授は “私たちは、この都市を、私たちが引き継いだ時よりも、損なうことなく、より偉大に、より良く、そしてより美しくして、次世代に残します」という好きな言葉の一節を結びとした。(11.2.25)






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