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コンペ審査には、審査員の一致した戦略必要
24日、福島市新飯坂消防署設計の公開ヒヤリング

 平成26年度開署を予定する福島市飯坂消防署移転新築工事基本設計選定プロポーザルに係わる公開ヒヤリングが24日、福島市の福島テルサ(写真)で行われた。ヒヤリングに臨んだのは(登壇順)、杜設計、鈴木設計、田畑建築設計の3者。審査委員は、松井壽則(日本大学工学部建築学科准教授) 、齋藤静男(福島市消防団長) 、高木信雄(福島市消防長)、 菊田茂男(福島市建設部参事兼建築住宅課長)の4氏。審査のカギを握るのは、郡山市内で設計事務所勤務経験のある松井壽則氏のみ。それに関係者は市と消防署職員の13名。傍聴者はマスコミ関係がほとんどで、民間人は3名に過ぎなかった。


 最初に登壇した杜設計は、華美な装飾やデザインを排除した内容。2番目の鈴木設計は、提案事項が多く、審査委員からは「ボリュームが多すぎないか」の質問が出たが、所長自ら中身のある説明と免震フロアーやコスト縮減を提案し乗り切った。最後に登壇した田畑建築設計は、配置説明と冬の西風対策、自然との調和を強調し、耐震・免震構造には慎重な提案に、審査員からは「耐震免震には慎重に検討するという姿勢だが、どう理解したらいいのか分からない」との質問に「コストの問題がある」と答えた。さらに消防署と言えど、地域への開放と消防業務を学ぶ場所は1階と2階に設置し、地震に弊害のない建物にする構想だ。審査委員の各提案に対する質問は15分だが、質問仕切れない、攻めきれない部分の多さと審査委員の一致した戦略が見えなかった。
 
 結局、会場に最後まで残って提案説明を聞いたが、その違いに大差はなかった。スムースな運びを見せて印象深かったのは、所長自ら提案説明を行った鈴木設計だ。最後まで同席した方との意見も一致を見たが、これが審査員の目に留まったかは別問題だ。だが、審査は何を持って、最優秀者を決定し、次点者との違いはどこにあったのか、明確にする義務がある。素人目では、機能性と耐震性、そして誰もが納得できるコンペ結果でありたい。『出来レース。ここにあり』では、この時間は税金の無駄遣いである。市民には自分たちの税金の行方にもっと関心と監視の目を持ってもらいたいものである。結果は11月上旬、福島市のホームページで公表される。(11.10.24)





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