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ふくしま国際医療科学センター設計で公開ヒヤリング
福島県の「復興のシンボル」に大手設計会社5者が挑む

 平成28年度開設予定の福島県立医科大学「ふくしま国際医療科学センター」整備事業の基本設計プロポーザル公開ヒヤリングが17日、福島医大で行われた。(=写真)
受託候補者である梓設計東北事務所、内藤建築事務所東京事務所、日建設計、教育施設研究所、久米設計の順で持ち時間40分(プレゼン10分、質問30分) の範囲で競技が行われ、
中山茂樹千葉大学大学院教授ら7人が審査に当たった。
 同センターは福島医大敷地内に平成28年度の開設を予定に、放射線医学県民健康管理センター、先端臨床研究センター、先端診療部門、医療・産業トランスレーショナルリサーチセンター、教育・人材育成部門等4棟を建設するもので、7〜8階建てを建設し今年度に基本設計、25年度に実施設計、26年度に工事に着手する。事業費は約314億円を見込み、今月11日の県議会12月定例会で補正予算に盛り込まれた。同センターは東京電力の原発事故を受けた住民の被ばく医療や健康管理を担うもので、国内初となる最新装置「PET?MRI」が導入される等、国内最新の医療施設の建設を目指す。

 公開ヒヤリングを行った5者は、全県民の安心・安全の拠点整備、県民の心の拠り所となる施設、復興のシンボルとなる施設、人と環境に優しい施設、いつも時代の最先端あり続ける施設等のコンセプトを掲げて3カ月という短い期間の基本設計を前提に競技に挑んだ。各者ともスピードある設計と建築を重点に、県民は"何が必要としているのか""何をめざすのか"と言った点を強調した。審査委員からは総括責任者の意気込みを探る発言やこれまでに培った設計技術をどのように福島医大に生かせるのか等、踏み込んだ質問が相次いだ。この結果は後日、最優秀提案者1者及び次点1者を同大学ホームページで発表する。(12.12.18)


取材を終えて
審査も密室から白日の下に晒してこそホンモノだ

 さすがである。これまで多くのヒヤリングを取材したが、我々素人では、5者とも甲乙付け難い発表である。タダ、傍聴席からは、プレゼンはもちろんだが、質疑応答でどのような答えの"引き出し"を持っているかが当落を左右するのではないかという気がした。「前向き、やる気」、そんなオーラが伝わらなければ、審査委員の胸にも響かないのではないか。終了後、傍聴を同席したある商社マンは「どこがいちばん良かったかは分からないですよね。でも、○×○×は迫力がなかったですね」と素直な評価は同感だった。「諦めているか、余裕? かな」と話してきた。どんな余裕かは知らないが、傍聴席には県内外の設計事務所、商社、関連企業など30人以上が4時間以上を共有していた。審査は非公開だが、県が先頭を切って、すべて公開を原則にすべきだ。誰が見ても聞いても納得できる審査でなければならない。一般県民が利用する施設だからこそ、県民が納得する設計であるべきだ。密室で何が語られ、何が行われているのかを、白日の下に晒してこそ、本物の施設が完成するのである。日本に、世界に誇れる復興のシンボルが 福島県に「誕生」するのだ。(富)




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