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音楽の力を建築設計に活かす音楽療法セミナー
県建築士会須賀川支部の女性委員会が主催
 音楽療法士と建築士。一見、この"コラボレーション"に首を傾げるかもしれないが、"音楽"と"建築物"は共に「心を癒す」点では、意外にも共通点が隠れている。特に建築設計では立派な建築作品を意識する余り、「人々の心を癒す建築物を造る」という心を忘れがちである。その点、音楽は聴く人の心を豊かに和やかにする。

 
「音楽の良さを建築に取り入れられないか」という発想を模索したのが(社)福島県建築士会須賀川支部の女性委員会のメンバーである。8日に須賀川市の市民温泉2階で開かれた「音楽療法セミナー」には4回目とあって、これまで以上に女性を中心に多くの市民が参加した。講師を務めたのは、福島在住で日本音楽療法学会所属の認定音楽療法士の近藤美智子さん。障害児・者、高齢者、癌患者等に対し、音楽療法や福祉・医療関係者に対する指導や講演等で、これまで多くの人々と接し、実績を重ね、現在は県内ばかりではなく全国各地で活動している。
 近藤さんが壇上に立つと、あっという間に笑いの渦に引き込まれる。と思うと、今度は胸が熱くなって涙がとまらない。近藤さんは参加者に、心で語りかけ、話しかけ、歌いかけて、生きることの大切さを訴える。大震災に遭った人々にも直に触れ、「被災された方々がいちばん欲しいものは、物ではなく人の心、寄り添う心だ」と体験を語る。参加者と一緒になった1時間半、参加者は泣き笑い、そして音楽に合わせて身体を動かした。「音楽は死んでも聞こえるもの」「歌は時と場合によっては拷問にもなる」「あいさつがいちばん」「被災地の子ども達を忘れないでください」「行って見て来たから、ボランティアではない」等、近藤さんが訴えた言葉ひとつひとつが心に反復する。
今回のセミナーを企画した女性部会のひとり、土田建築設計事務所の飛木佳奈さんは「私たち設計士がこれからの建築設計に必要なことは、心と身体に安らぎのある家づくり、医療分野に一歩踏み込んだ施設づくりで、音楽療法の力を学んで設計に活かしたい」と話す。福祉施設、老人施設。医療施設で、音楽療法を取り入れた新しい施設づくりが県内に誕生する日も近いだろう。(13.2.13)




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