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"ホンモノ"を学べば、"ニセモノ"が分かる
県立福島工高建築科生徒が三浦藤夫さんに学ぶ

 県立福島工業高校が生徒育成の一環で行う「専門高校プロジェクト事業」の建築科外部講師に招聘された福島市桜本の三浦藤夫さん(三浦工匠店(有)代表取締役)は、教室とはまた違った校外学習を積極的に進め、同工務店が手掛けた建築物を中心に教鞭を執っている。これまでにも自社が手掛けた飯坂温泉にある"堀切邸十間蔵"、"なかむら"を始め市内の"あべき邸"など先人の建築技術の粋を集めた古建築物の改修・補修・補強を行った。こうした技術が高く評価され、ここ数年、建築科の1年生から3年生を指導している。






 

 今月21日には、建築科1年生40名を教員と共に、国見町の「奥山邸」、伊達市保原の「亀岡邸」、福島市の「宮畑遺跡」を貸し切りバスで巡回学習を行った。生徒達は国登録文化財である「奥山邸」、「亀岡邸」では、建築技術の素晴らしさだけでなく、先人の知恵と技術を受け継ぐ三浦工匠店の改修・補修・補強といった現代の技術にも関心を寄せた。(写真は震災の様子などを話す奥山トキコさん、右端は三浦藤夫さん)
 
 この日、見学先の奥山邸の奥山トキコさんは「今回の東日本大震災で、当家は甚大な被害に遭い、近くの建築屋さんに改修を依頼したのですが、『ウチでは出来ない』とことごとく断られ、途方に暮れていた矢先、親戚から三浦さんを紹介して頂きました。おかげさまで、ほとんど震災前と同じように修復しました。三浦さんには本当に感謝しています」とあいさつした。「依頼者に喜んでもらえることが大工として、いちばん嬉しいことです」と話していた。

 三浦さんは「福島から一人でも多くの建築技師を育て、世に送り出す」その喜びは、依頼主から送られるお褒めの言葉と同じで、生徒さんの中から一人でも多く建築に携わることを願っている。「ホンモノの住宅技術をたくさん見て学べば、ニセモノが分かるようになります。そして古建築物の保存の大切さや福島の歴史の大切さを学んで、後世に誇れる建築士になって欲しい」と生徒さんに期待を賭ける。現場で教鞭を執る三浦さんの顔は、「生徒はわが子」に見えるのかも知れない。(2013.2.25)

■ 三浦工匠店ホームページ
http://www.shinsukiya.jp/





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