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ふくしまから「歴史建造物・古民家」を守れ!
福島市瀬上町・嶋貫本家で当主等約30人が初会合


 
 東日本大震災以来、歴史を語り継いできた多くの古建築物が崩壊の危機に晒され、「解体か、保存か」で揺れている。その多くは、行政の指導により"解体の道"を余儀なくされ、姿を消した。「解体には金を出す」という国(県・市町村)の一辺倒な政策に疑問を抱きながらも、これまで自力で保存改修・改造を行ってきた福島市周辺の豪農・豪商の当主を始め、こうした歴史建造物の保存を唱え、活動を続ける団体、さらに古民家を福島から守ろうとする一般市民まで約30人が参加した会合が5月4日、福島市瀬上町の嶋貫本家(=写真)で開かれた。

 発起人となったのは、福島市桜本の大工・三浦藤夫さん(三浦工匠店(有)代表取締役)と会合の場所を提供した
 

嶋貫倫さん(嶋貫本家)の二人。出会いは昨年、三浦さんが嶋貫本家を見学に訪れ、嶋貫さんと、改修資金や納税、さらに実入りの話などに及んだ後、嶋貫さんの「一人では何もできない。保存や修復に悩みを持つ人たちが一堂に会する場を一度持って欲しい」という一言と、後日届いた嶋貫さんの一通の手紙からだった。当日の挨拶で三浦さんは「解体か、保存かで皆さんからのご相談を受けながら、一介の大工では何もできないもどかしさを感じていた。今日は忌憚のないご意見を賜り、"歴史ある福島のマチづくり"に一歩前進する会合になれば有り難い」と述べた。
 また、嶋貫さんも「保存することの難しさはもちろん、継続していくことでの悩みはつきない。皆さんで手を繋ぐネットワークができれば嬉しい」と挨拶した。

会合に福島市周辺の豪農・豪商の当主等約30人が参加

 会合には、古民家を保存する安部寛さん(なかむらや旅館)、阿部和永治さん(阿部商事)、佐久間賢一郎夫妻(市・佐久間邸)、嶋貫裕行(嶋貫本家)、奥山トキさん(国見町・奥山邸)、矢吹友一郎夫妻(矢吹邸)、油井弘子さん(油井邸)、福島市の古建造物"赤煉瓦倉庫"を守る会のラリー・リチャーズ夫妻、春山哲郎さん(春山建築設計事務所)、阿部浩一さん(福島大学・ふくしま歴史資料保存ネットワーク)、斉藤隆夫さん(空き家・古民家相談センター事務局長、大村一夫さん(NPO豊かなふる里を築く研究会) 、菅原良彦さん(造建築事務所)、また、それぞれの地方行政に携わりながら、自らふくしまの歴史建造物の保存に力を入れる有志(県・市・町職員)等、 進行役を務めた富田正廣(メディアネットプラン)が、約2時間にわたって、それぞれの取り組みや課題等について意見を交換した。今後、会合を継続して開き、保存のための資金策、行政情報の収集、農地法の対応策、ネットワークづくり等に相互協力を申し合わせた。(2013.05.07)





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