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復興のシンボル・須賀川市民交流センターで公開ヒヤリング
4者のプレゼンテーションに大手のアイデア隙間なく

 須賀川市は4日、平成28年度完成を目指す「市民交流センター」の基本設計プロポーザル競技公開ヒヤリングが行われ、書類審査で残った石本建築事務所、環境デザイン研究所、日総建仙台事務所、日本設計の4者が順番でプレゼンテーションを行った。

 

 4者は 各者とも須賀川市の歴史と文化を背景に、「須賀川市の大地が積層する復興の丘」「子ども対するまなざしー」「つくるだけでなく使いこなすためのビックマネジメントセンター」「活気ある市民活動を促す"見えるスタジオ」等といったフレーズを折り込みながら、東日本大震災後の市民復興のシンボルとなる複合施設の整備計画にそれぞれの技術提案を発表した。

 審査委員からは「ランニングコスト、メンテナンスコストは?」「周辺への影響は?」「こだわりは、譲れないところは?」「配置の理由は?」「冬の対策は?」と言った意見が出されたほか「斬新なアイデアだ」「歴史を良く学んでいる」「楽しい絵が特徴的だ」等アイデアに関心を示す発言も相次いだ。今月中旬には設計者を特定し、同27年度までに実施設計を終える見通し。
 建設地は総合福祉センター一帯の約7500平方メートル。構造は耐火構造及び免震構造を基本とする延べ床面積15000平方メートル。想定工期は平成27年度〜28年度。

◎ 審査委員

委員長  安田幸一 東京工業大学大学院教授
委員 松井壽則 日本大学工学部建築学科准教授
  土方吉雄 日本大学工学部建築学科准教授
  川崎興太 福島大学共生システム理工学類准教授
  安田善好 市民代表
  鈴木淳子 市民代表
  石井正廣 須賀川市副市長

■公告文
http://gyousei1.city.sukagawa.fukushima.jp/cb/hpc/cbServlet?FRID=fileDownload&id=8096&index=1


取材を終えて
何を理由に写真撮影禁止なのか、全く分からない?

 須賀川市は学校から複合施設まで、公開を原則にプレゼンテーションやヒヤリングを実施するオープン的な行政だと思うが、今一つ、納得がいかない点がある。そこで傍聴する一般市民(須賀川市民ではないが)の立場から受付の職員に「なぜ、写真撮影やビデオ撮影、録音等は禁止なのか」と質したが明確に応える職員はいなかった。中には「分かりません」と平然と答える職員もいて驚いた。過去の慣例に従って禁止措置を執ったとしか思えない。

 

 そこでもう一つ、「県や市町村の公開ヒヤリング等を見たりしたことはあるのか」と質した。全員が「見たことない」と答えた。そこで「提案書を机上に公開したり、審査模様、さらには決定までも公開するところもあるんだけど」と質していたら、そこに上司らしき者が現れて、この職員は話を始め出し、こちらの話は中断したまま。

さらに審査委員の一人にも苦言を呈する。4者のプレゼンテーションの内、たったひとり女性が混じった事務所があったがプレゼン前に私語的な会話とプレゼン後に「(選ばれたら?)しっかりやってくれますか」とのやりとりだ。会場には40人近い市民や設計士等が同じ言葉を聞いたのだから、一般市民でも言葉の含みが何なのかは疑う余地がある。最近は公開が原則になって、発注者側の思いや技術提案者側の設計能力や発想力等を知る機会があって参考になる。こうした機会を市民も若い設計士も会場に来て「わがまちの公共施設」のあり方について学ぶべきだ。
 そこにこそ、めざす公共施設の真の姿が浮かび上がる。同時に発注者や受注者に対する監視の目となる。どんな物件でも「出来レース」が存在しないことを願う。話が中断した「写真撮影等の禁止」の根拠の件は、須賀川市役所に「公開質問状で」とも思うのだがー。(2013/09/05・富田)
 
■ 関連の参考記事
http://www.medianetplan.com/2013/018.html





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