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放射能物質汚染と市民目線の除染方法とは?
日本建築学会東北支部・環境工学部会が郡山市で開催


 
 東日本大震災・東電福島原発事故から丸3年、未だに収束の兆しさえ見えない放射能汚染問題だが、震災復興支援と再生の一環として、日本建築学会東北支部は15日、郡山市文化センターで同支部環境工学部会が中心となって、「放射能物質汚染と市民目線の除染方法」と題するシンポジウムを開催した。会場には品川万里郡山市長も姿を見せたほか、定員の100名を超える参加者で埋まった。

 始めに、野崎淳夫氏(東北文化学園大学大学院教授)が、放射能と放射線、放射線被ばくと除染、除染の方法、土壌汚染、植物汚染などについて趣旨説明を行った後、伊藤俊彦氏(株式会社ジェイラップ社長・須賀川市)が、米づくりの立場から「農地、農作物における放射性物質汚染の現状と対策」について、山田國廣氏(京都精華大学教授)が、福島の除染が進まない問題を解きながら「一般市民による簡単な除染方法」について、成田泰章氏(暮らしの科学研究所株式会社・郡山市)が、室内環境や汚染測定等身近な汚染問題に取り組む立場から「住宅の庭の汚染と除染の効果」について、飛木佳奈氏(株式会社土田建築設計事務所)が・住宅建築設計を行う立場から「放射能物質汚染地域における住宅設計と対策」について、それぞれの立場で持論を展開した。

これからの住宅建築は"換気システム"が不可欠


 
 特に飛木氏は、「これからの住宅建築には、放射物質を建物内に入れない、持ち込まないことが放射能汚染から身を守ること」で、空気洗浄機や換気システムの設置の必要性を説いた。また、県内でいち早く"帰村宣言"をした双葉郡川内村から委託された『川内村集会施設』には、効率的な空気清浄機を設置した換気計画平面図を使い、場所に応じた換気方式を披露した。まとめとして@自分たちの地域の放射線を知ること Aどの部分を、どのように、どれだけ除染するか、といった場所に応じた除染のノウハウ B汚染物質吸着フィルターや換気方式による建物への遮蔽技術等が、これからの住宅設計には欠かせない課題であると強調した。(写真=講演する飛木佳奈氏)
 この後、「住宅環境での放射能物質汚染とどう向きあうか」について講演各氏等によるパネルディスカッションがおこなわれた。(2014/03/17)





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