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福島市の「なかむらや旅館」が県建築文化賞を受賞!
震災復興で改修工事手掛けた三浦藤夫さんも"ひとしお"

 
 福島県は23日、"地域の周辺環境に調和し、景観上優れている建築物等を表彰"する第32回「福島県建築文化賞」各賞11点を発表した。その中で2011年3月に発生した東日本大震及び原子力災害で被災した歴史的な建築物等を改修・修復し、その保存等に努めたもの、避難(被災)者の生活にうるおいを与えるもの、復興に向けて地域の活力やコミュニティの再生等に寄与しているものなど、特に優れている作品を表彰する「復興賞」3点のうちの1点に江戸・明治期に建築され、現在も老舗旅館として運営する福島市飯坂温泉・なかむらや旅館が選ばれた。(=写真)

 既に同旅館は、震災以前からも改修工事を行ってきたが、震災によってさらに悪化、一時は解体を余儀なくされるまでに至った。だが、100年以上続く歴史を頑なに守り抜く7代目当主と女将の「想い」が関係者を説得、解体寸前から修復保存の道を決断した経緯がある。
 同旅館は平成10年に「国登録有形文化財」に登録されており、県内外の愛好者やリピーター客に親しまれていた。震災以前から改修工事を手掛けていた福島市の三浦工匠店(有)代表である三浦藤夫さんは、震災後も引き続き、

請け負った企業体の総責任者として陣頭指揮を執った。「震災時には"梁"7本が折れ曲がり、これを修復するのにジャッキを使っての作業でした。私もあれほどの大規模な修復工事は初めてでしたが、良い経験になりました」と当時を振り返る。同旅館を始め多くの被災物件を目にした三浦さんは、「震災で被災した歴史ある建造物に対しても、国や県は解体工事には補助金を出す今の制度を、維持・保存するための工事に補助金を出す制度に改めることが、福島から文化遺産を遺すことに繋がると訴える。

 福島市のなかむらや旅館、矢吹邸、荒井・阿部邸、嶋貫邸(一部)、国見町・奥山邸等の修復・復元工事に携わった三浦さんは現在、「ふくしまの旧家を活かす会」(福島市・嶋貫倫会長)の副会長として、福島市を中心に古民家や旧家の保存と維持、そして活用に尽力する。今年10月21日発刊された「信夫の里の旧家をたずねて」(嶋貫倫著=歴史春秋社発行)で「棟梁の目」を担当し、福島の旧家の素晴らしさを紹介している。〈一読の価値あり!〉(2015/12/25)

☆ 参考 
■ 三浦工匠店ホームページ
http://www.shinsukiya.jp/news/index.html
http://www.shinsukiya.jp/interview/20120517/index.html




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