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福島市が1日、歴史的建造物活性化講演会を開く!
30日は「ふくしまの旧家を活かす会」との懇談会も開催

 福島市教育委員会は1日、市内に点在する歴史建造物に視点を当てた建造物活性化講演会を福島テルサで開催した。講師に日本建築史や歴史建造物の保存修復を専門とする工学院大学常務理事等を勤める後藤治氏が、「歴史的建造物の活用が地域を元気にする」として講演を行った。

 後藤氏は講演の中で、特に福島市内に点在し面的に広がっている歴史建造物の重要性に触れ、個々の場所に存在する文化財本体としての魅力アップを図りながら周辺に波及させる取り組みを高め地域同士の連携が必要とアドバイス。さらに文化財保護法の「保護」は保存と活用が原則という同法第一条に基づき、活用=公開の観点かも使い続けることこそ保存だとも述べた。地域にとって歴史的建造物を残すことは建造物としての価値を高め地域の歴史を物語、史跡的価値とともに市民のシンボル・誇りになると語った。
 今後さらに、人口減少と高齢化社会が進む中で、人が街を選ぶ選択肢が広がり「人が住みたい」と思う歴史と文化の果たす役割は、ますます重要性となり、地方自治体の「まちづくり」力が問われている。いまこそ地域としての「価値」を再考する時だとも語った。

 また、後藤氏は「福島県内を見渡してみると大都市圏の資本流出が進む中でハウスメーカーの家が普及した。今こそ、住まいづくりの投資を地域に戻し、地域内での経済環境をつくることが大切だ。地域産の木材を使用する地元職人・工務店の活用こそが将来、歴史的建造物を産み出す。家の修復には地域の人々の力が必要であり、地域防災にもこうした人たちの力が必要になる。」と地域力の必要性を訴えた。会場には定員100名を上回る市民が参加し、終了後には多くの市民から質問が寄せられ、東日本大震災以降の「まちづくりのあり方」に深い関心を示した。

「ふくしまの旧家を活かす会」との懇談会を開催

 また30日は、講演に先立ち講師の後藤氏らを今回の講演会を共催した「ふくしまの旧家を活かす会」会員の古民家・旧家を福島市文化課の齋藤義弘課長等職員の案内で視察した。
 視察後、会場を瀬上町の嶋貫邸に移して、同会との懇談会も開かれた。参加した所有者からは、保存と維持、さらに活用方法、行政側との連携、改修工事に伴う助成、補助金等について活発な意見交換が行われたほか、福島市のまちづくり、歴史建造物に対する取り組みと今後の展望などについても意見が交わされた。後藤氏らは専門的で的確なアドバイスをおこなった。(2016/10/02)




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