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技術後継者育成で市民に"茅葺き屋根の葺き方"伝授
福島市文化課が福島市民家園で専門家招き実施

 福島市は、歴史ある建造物を保存・活用し、後世に遺す取り組みを積極的に推し進める一方で、先人が培ってきた技術の継承にも力を入れ始めた。
 そのひとつが、市内から消えていく茅葺き屋根の建物を市民の手で葺き替えがようと市教育委員会文化課が4日、福島市民家園で行った『小屋組みから始める茅の葺き方教室』だ。
 市が広報や市政だより等で参加者を募った47名が園内に茅葺き屋根7棟ある中のひとつ旧阿部家住宅(県文化財指定) で葺き替え工事に挑んだ。

  まず、小林香市長が「東日本大震災以来、市内から多くの歴史ある建造物が姿を消していく中で、福島市の歴史ある建物を後世に遺すことは福島市の文化を伝えこと。ひとつでも多くの古民家を"市民の力"で遺していきたい」とあいさつした。この後、会津・下郷町の大内宿結いの会顧問の吉村徳男氏、同会の佐藤高光、田村一俊氏から講話や「葺き方」や「小屋の組み方」について2時間にわたって手解きを受けた。

 福島市は、茅葺き屋根の建物の保存には、多額の維持管理費がかかるだけでなく、茅葺き屋根の建物が減少するとともに、葺く職人も減少の一途を辿ることから、今回の葺き方教室を実施した。市文化課では、国土交通省の協力を得て市内河川での茅刈り取りを実施するなど、維持管理に努めている。

1月には「福島市かやぶき屋根保存会」を結成

 今回の参加者には若者の参加者は少なかったももの、今後も茅刈り体験教室や茅葺き技術講習会を開催し、後継者の育成に努めながら、民家園内の茅葺き建物の維持管理費の縮減と屋根の延命化を図る。また、今回の参加者を主に来年1月には茅葺き保存グループ「福島市かやぶき屋根保存会」を立ちあげ、技術の習得と継承、民家園内茅葺きの維持、茅葺き家屋の保存に力を入れる方針だ。今回、屋根を支える骨組みである「小屋組み」は、福島市桜本の三浦工匠店有限会社が製作し提供した。(2016/12/13)




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