Home > 「WTO」が機能不完全に陥ろうとする貿易不均 会員専用はこちら
「WTO」が機能不完全に陥ろうとする貿易不均

慶徳総合経営センター株式会社
代表取締役税理士 慶徳 孝一

 世界の貿易秩序をリードしてきたWTO(世界貿易機関)が機能不完全に陥ろうとしております。第二次世界大戦の戦勝国である米国が、自由主義体制を守るべく共産主義体制と対峙していた時期に生まれた機関であり、米国が圧倒した力を誇示してきた時代であればともかく、現代においては制度上の歪みが露見してきたということでしょう。米国トランプ大統領は「もし彼らが襟を正さなければ、米国はWTOを脱退する」とも言い放って折ります。

 世界の貿易ルールであれば,貿易赤字国が関税を高くして貿易黒字国は関税を低くし、貿易不均等のバランスを執っていくものでしょうが、どうやらWTOは過去の取り決めに縛られ調整機能を失いつつあると思われます。例えば、WTO体制下では米国の自動関税は2.5%ですが、米国が欧州に輸出する時には10%も取られますし、中国に輸出すれば25%も取られます。米国にすれば「膨大な量の欧州車が輸出されているのに、この関税の差は何だ"と言うことになります。(ちなみに、日本では米国からの輸入車に対する関税はゼロです)

 中国では2001年にWTOに加盟しそこから経済の成長が始まりましたが,現在でもアフリカ諸国などと同じ途上国グループに属し優遇処置を受けているとすれば、それは・・・・。ある意味、トランプ大統領の苛立ちも分かる気がします。日本が巻き添えを食うのはごめんですが・・・。

 「ファロス通信」今月号で,間もなく始まる「年末調整」を取り上げました。従来の申請に、あらたに「配偶者控除申請」が加わり「働き方改革実行計画」が着実に進められているようです。
(2018/11/12)

■慶徳綜合経営センター株式会社
http://www.keitoku-office.com/
■税理士 慶徳孝一の税と経営
http://www.medianetplan.com/keitoku/




Copyright (C) Medianetplan Co.,Ltd. All Rights Reserved.
このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。