いま、何が起こってるの?

2000.4


 「いま、建設業界に何が起こって、どう変化していくのか。だが何故、業者はいまがチャンスなのに、どうして変われないのか?」と問う建設セミナーが、建設業界とは全くかけ離れた業界の主催で開かれた。会場は100人近い東北各地の中堅建設業者で埋まったが、セミナー直前の和らいだ雰囲気も次第に危機感と緊迫感に迫られた。何度となく聴いた建設関連セミナーだが、そのセミナーの資料内容の濃さに驚いた。これが家電メーカーが手掛けた資料とは考えにくかった。

 だが「建設業界における今後の動向・生き抜くための業務革新」と銘打った表題はまさに100%に近い建設業界の過去・現在・未来の姿がくっきりと浮かび上がっていた。まさに建設業界は他産業界の新しいマーケッテイング市場となった。この業界に東芝はいち早く建設プロジェクトチームを送り込み“業界リサーチ”を開始し国や自治体の技術開発支援、コンサルティング、さらに建設業者の現場・業務改革のシステムづくりなどに参画し、最終的には2004年をメドに建設省が進める建設CALS/ECに焦点を合わせた東芝の業者向け“全社総合データベース化”の新商品開発が根底にあった。
 「社内分社制度の体制から一年、多くの改革を試みたが、ストレートに実績に結びつかないのが実状、だが新たな飛躍と成長をめざし、地域に密着した営業活動を行ってきた。その活動の中で、建設業に特化した独自のシステムが構築できた。皆様の会社経営に役立つと確信してます」とあいさつした東芝。そこに新市場制覇の手応えを確信したのだろう。

 自分たちが置かれている立場、建設CALS/ECの位置付けなどを理解し、取り組んでるならまだいい。だが大半の参加者、いや建設業者にはこれらの認識はまだない。「いま何が起こって、どう変化するのか。いまチャンスなのに、何故変われないのか」を理解できるのであれば、まず多くのあらゆる情報を集め選択すること。誰よりも一歩前に踏み出す勇気と実行。そして横並び、組織依存、人任せからの脱皮である。
 この問いに本気で応えて会社を構築するなら、21世紀はもうあなたのものなのです。それでもこうしたセミナー会場で居眠りをするなら、社員のためです。いますぐ「建設会社」はお辞めなさい!(2000.4)