地域に愛され、市民を味方に。

2000.8


 12年間見続けたテレビが突然壊れたことで、これまでと全く違うテレビに出会った。“テレビは見る”という行為のみから“テレビは使う”という行為にテレビの概念を根底から覆された。リモコン操作には、これまでにはない機能が数多く加わり驚かされた。地上・BS放送から今度はデジタルCS放送によってさらにテレビは進化しシドニーオリンピックまでには双方向が実現する。

 テレビは将来、インターネットやプリントはもちろんパソコン機能や電話機能、そしてメディア機能までも呑み込んで、情報伝達産業のトップの座に躍りでるだろう。
 近くの電器屋さんからの多くの情報は収穫であり、すでに多くの放送がおこなわれてるとのこと。例えば映画、スポーツ、エンターテイメント、音楽、ニュース・ドキュメンタリーのほか、コンピュータチャンネルではアメリカの趣味・実用の最新情報をはじめパソコン、インターネットなど、デジタル業界の最新情報を提供しているとのこと。将来、家に居ながらにして買い物もTV電話も選挙投票も、さらに家の内外のセキュリティーまでもすべてをやってのけるのが次世代のテレビということになるのだろう。

 日本の家庭の茶の間にテレビがドーンと座ったのは、昭和39年の東京オリンピックの年だ。それも白黒テレビに家族やご近所さんまでもが“見る”という行為のみに群がった時代、そして36年の歳月を経て180度変換したテレビ。さらに多くの可能性を秘めて、間違いなく多くの家庭から年齢層から支持され21世紀の扉は開くであろう。
 我々の建設業界にもいま、テレビのような大変革が起ころうとしている。業者も一方的な請負人ではなく、発注者と双方向で提案し合い、さらに「良いものより安くつくる」ことや建設CALS/ECによって「発注者と受注者の双方向を実現する手段」となり得る。そしてISOやVE、CM、PM、PFIなどの多チャンネルを備えて活用し国民に理解されるモノを造っていこうとしている。だだ仕事が欲しいという行為だけで皆、群がったのが嘘のようなに、“協調”を謳い文句に“競争”を忘れた横並び社会だったことが嘘のようだと言える時代がまもなく来そうだ。

 最新のテレビを買った電器屋さんとは30年近い付き合いが続いている。夕方には2人かがりでテレビを運んでセットまでしてくれた。翌朝にはアンテナに接続され、ついでに電気器具の調整と点検までして貰い大助かりだ。何でもかんでも安い量販店から買えばいい ニいうのではない。きちんと使う側が選択してモノを買うことである。 小さな建設屋さんにだって同じことが言える。どんな小さな仕事でも地域住民の手助けになれば、電器屋さんのように家庭になくてはならない存在になれるのだ。

 地域に愛され、市民が味方になってくれることが本当はなにより大切ことだ。「建設屋さ〜ん、ちっとウチに来てもらえる〜」という近所の奥さんからの声が、あなたの会社の電話から聞こえそうですか? (2000.8)