利用者の声を聞くまちづくりを!

            主幹 富田正廣


 2月はじめの日曜日、久しぶりの暖かさに誘われ福島駅東口商店街を散策してみた。まあ!その閑散とした商店街には驚きと落胆で、ため息がもれるばかりだ。街中は人が“マバラ”と言うほかない。駅前通り、パセオ通り(写真上)、文化通り・・歩けど、歩けど、商店街は櫛の歯が欠けるように空き店舗や休日の店舗が続く。そればかりか空き地(写真中)も増え、銀行でさえ空店舗(写真下)である。昔の“スズラン通り”のにぎわいが懐かしい世代である。「何だこりゃ!ー、正月じゃあるまいし、こんなに店が閉まってたんじゃ、買い物も食事も出来やしないし、若者もかっ歩するわけないよ」とブツブツ言いながら旧長崎屋に入った。100円ショップの一角だけが何とか賑わっている。あとは空き店舗同然で人の気配すらない。トイレに人がいないのも不気味だった。 南側の旧ツタヤが工事中だが、オープンしても店の採算性はどうなのかと疑ってしまう。平和通り地下駐車場も不気味さでは同じだ。あらゆる場所に人の気配と流れを感じない“ふくしまのまち”の午後だった。(写真はケータイで撮影した休日午後2時の福島駅東口付近)
 ちよっと横道に逸れるが、『市街地活性化に対するまちづくり』なるフォーラムやセミナー、さては推進会議等々は掃いて捨てるほど開かれた。だが、これぞといった実績はほとんど見えない。「まちづくりは商工業者の話しを聞くのではない。利用者の声を聞くところから始まらないとダメ」とはある市民の声。“机上の空論”や“利益優先の青写真”を市、商工会議所、政治家、ゼネコン関係者などが東京サイトで、話し合ったり描いて見ても、福島市の活性化にはならない。「例えば“ドブ板飲屋街”をつくって、福島独自のまちづくりを広めるべき」という市民もいる。「地元選出の国会議員が大臣を連れて、街を10分くらい案内したくらいじゃ、何の足しにもならないが、県商工労政部商工まちづくりグループのKさんが先日、内閣官房付のO氏を伴って、福島の街をくまなく見て回った。ああじゃなくちゃ!」と称える著名人もいる。「なじょすっぺないー」から「こうすっぺないー」という実行者がいま欲しい。まだお会いしたことはないが、ある方の薦めでぜひ一度、下田穣一郎さん(吾妻自動車交通社長)のまちづくり構想を聞いてみたい。(2004.2.19)