巴戦の長期化なら住民投票を

            主幹 富田正廣


 残すところ1ヶ月に迫ったさくら野福島店の閉店。二足のワラジを履き奮闘する福島商工会議所。瀬戸際までさくら野に営業続投を要請する一方で、閉店跡を新庁舎として使用する案を福島市に要望した佐藤勝三新会長の積極的な姿勢は、沈滞する福島市民には頼もしくもある。佐藤勝三会頭は4日、友田昇福島経済同友会代表幹事、石本朗福島経営者協会長と共に瀬戸孝則市長と横山俊邦市議会議長らに三団体連名の陳情書を提出した。市長は「現在の計画を遂行するだけ」と突っぱねたが、横山機長は市議会3月定例議会の総務常任委員会に審議をまかせる方針を示した。この総務常任委員会が今後どんな方向性を示すのか注目したい。
 佐藤新会長の“初夢”とも言える「私案」が年明けには、「会議所案」に格上げされたその翌日、瀬戸市長、横山議長、山岸清議員、大越明夫議員、中野哲朗議員など市議会議員らも所属する親睦団体100人会に出席した。さくら野跡の新庁舎建設構想の経緯を先に披露した佐藤会長と違って、一歩遅れて会場入りした瀬戸市長は、一度もこの問題で土俵に上がることはなく終始ノーコメントを貫いた。横綱同士の好取組に期待したのは会員ばかりか、陣取っていた新聞記者も肩すかしをくった様子だ。市長も、「新聞記者が珍しく“この会”に顔を出しているので、この件に関するコメントは控えるほかない」といつもになく慎重な発言に終始した。いつもはリラックスして会員達と談笑する瀬戸会員もこの日ばかりは“市長”の肩書きがはずれなかった。もう一人の横綱である会員の横山俊邦議長の顔がこの会場に見えなかったのが残念だが、横山議長の本音の部分もいつもの毒舌をまじえて聞きたかった。
 本音を聞きたかったと言えば、陳情に同席した石本協会長と友田昇同友会代表理事の二人である。石本氏は自らマチ活性化のために昨年9月にオープンさせた“ラ・ヴィバレ”は地元からも高く評価されている。「福島駅前再生」に挑む姿勢は人一倍強いモノがあるだけに理解できるが、友田氏と言えば、副知事までやった行政マンである。無謀とも奇策とも言える会議所案にどこまで納得しているのか理解できない。下野すれば行政のことはまったく忘れたとは言うまい。
 いずれにしろ、この福島市新庁舎建設は落ち着くまで一波乱も二波乱もありそうだ。市と三団体に市議会が加わって巴戦となれば長期化は避けられない。泥沼化する前に真っ先に住民投票を実施して一日も早く解決すべきだが、いちばんは市民の声である。私なら「現在の場所」には不満もあるが「市の計画を遂行すべき」に一票を投じる覚悟だが、あなたならどっちにする。(05.2.8)
■建設メディア参考記事
●地域の『活力、再生』に挑む福島丸公
http://www.medianetplan.com/040825/002.html
●駅前にツインタワー新庁舎建設はどうだ!?
http://www.medianetplan.com/040825/006.html
●会頭職は佐藤氏にとってまさにリベンジか?
http://www.medianetplan.com/0409/003.html
●バカではダメだが、キチ○○ならやれる!
http://www.medianetplan.com/0409/014.html
●福島のマチが「街」であった時代に期待
http://www.medianetplan.com/0411/003.html
●新庁舎構想には民意が反映されているか!
http://www.medianetplan.com/0501/001.html
● 佐藤会長=新市庁舎建設に市議会も議論を!
http://www.medianetplan.com/0501/013.html

 

会員専用はこちら