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主幹 富田正廣

建設業の原点は"いつも人のため"に

建設メディアで30年を振り返る在りし日の安藤長寿氏(1995年9月号)

 「おじいちゃん。もう働かなくてもいいよ・・。」「いつも温かい心、いつも人のために尽くす、おじいちゃんがいて幸せでした。」と多くのお孫さんに見送られて旅立ったおじいちゃん。3月10日午前10時、近くの集会所で突然、倒れて帰らぬ人となったおじいちゃんとは郡山市の(株)安藤組会長・安藤長寿氏(79)である。2月に自宅で話し込んでから、また1ヶ月足らずの訃報に驚きと溜息が漏れるばかりだ。

 「いつも人のため」というお孫さんの言葉は、地域、商工会、消防団での活動も同じであった。弔辞を述べた商工会代表者は「逢瀬町の火事の現場にはいつも安藤会長が駆けつけて、『後片づけは、俺の会社でやるから任せておけ』と言って重機や社員を出してくれた」と突然の会長の死に悔し涙を流した。いま、建設業者に求められていることは、地域住民との融合である。市民に愛され尊敬される建設業者になることは、組織力で何でも押しまくることではない。一会社で自らができることを率先して地域に溶け込んで参加する姿勢である。それは戦後、国土の復興に尽力してきた建設業者の原点がそこにある。公共事業を通して成長してきた建設業界が置き忘れてきたモノとは市民との距離だ。

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