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主幹 富田正廣

ブログの《死ぬなら、やるな。》

【こういう事件って結構多くないですか。大企業の幹部が追いつめられると自殺。あのねー、裕福層の人間のショボさが丸見えで僕はもうこういうことで最後に自殺する奴とか大嫌いなんですよ。死に逃げてるわけで。人生に悲観して死ぬとか、借金苦で死ぬとか、そういう自殺とは自殺のレベルが違う。】
こんな内容がExcite エキサイトニュースのプログに書き込まれていた。この書込は、県内でも大きな事件となっている水谷建設の脱税事件捜査の段階で、準大手ゼネコンの東北支店長が東京のホテルから飛び降り自殺した事件のことである。プログの書込の「死に逃げる」「裕福層の人間のショボさが丸見え」「追いつめられると自殺」の言葉に何故か、うなずいてしまったひとりだ。
 なぜ、こうした事件になると支店長とか幹部が、あたかも「自分がひとりでやりました」という責任の取り方をするのか理解できない。東北の支店長あたりがひとりでヤルことなど、たかが知れている。それなのに、何の真相も解明されない段階で、責任を被って自殺することなど、「死に逃げる」という言葉がピッタシとしか言いようがない。

 元禄時代の赤穂浪士じゃあるまいし、主君のために死んだからとて、末代まで語り継がれる美談でもなければその類のものでもない。ここまで自分が追い込まれるまで会社に“負んぶに抱っこ”の人生だったのかと言いたいほどである。あたかも小生と同じ58年を生きてきた団塊の世代である。まさにプログの言葉を借りれば、『裕福層の人間のショボさが丸見え』なのだと言われても文句の付けようがない。右肩上がりの経済成長期に青春を謳歌して、脂がのった40代はバブルに踊り、何の不自由のない生活をエンジョイしてきたはずだ。それが、会社人生のラストスパートに差しかかった時に、「こんなはずではなかった…」悪夢との出会いである。
 なぜ、たかが会社に、ここまで自分の人生をブラ下げてきたのかである。「追いつめられるとすぐ自殺」そんな弱い自分なら会社などサッサと辞めて、新しい人生を見つければいい。人生60歳からまだ、見たこともない風景、知らなかった人生、気づかなかった匂い、さまざまな人生にも出会えたはず。“負んぶに抱っこ”の人生、そして“ブラ下がり”人生には、大きな落とし穴があること早めに気づくことだ。会社がくれた肩書きや砂上の裕福な暮らしなど、生きていく上では何の意味もありませんゾ。《合掌》 (06.8.19)



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