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主幹 富田正廣

何故!当たり前の辞任ができないのか。

 「ここまで来てもまだ知事の座に居座り続けるのか」誰もが感じた佐藤知事の9月定例会本会議での公共事業談合問題に関する説明である。一部ではお盆明けにも辞任するのでは・・とも囁かれた知事辞任問題。今度は「孤立無援」となっても権力の座にしがみつく覚悟なのか。
 何と言っても問われなければならないのは、「問題」をこれまで大きくしてしまった責任である。県の現職員から逮捕者はまだ出ないとは言え、坂本晃一元土木部長の逮捕や江花亮元土木部長の家宅捜査で、これまで県が取ってきた公共事業の入札に対する職員の“対応の仕方”である。業者側からも逮捕者を出したが、はっきり言えば、業者はある意味で犠牲者である。県土木部の元幹部と言うだけで、建設業界にどれだけ羽振りを効かせてきたか、
県を退職しても“天の声”を唸らせていたことは否定できない。その幹部の上司である佐藤知事は、県建設技術センターの廃止で責任を取ろうとするが道義的責任はもちろん、職務上の責任など当たり前のことである。民間なら26日という日は、白髪頭やハゲ頭を一斉に並べて「すみませんでした」と詫びたあと、最高責任者である社長は責任を取って辞任する場面である。そんな当たり前の責任すら果たすことができない「県の舵取り役」でもあるまい。(=写真は一連の談合問題を報じる福島民報)

 東京電力問題から始まり、“知事の弟”で有名になった郡山三東スーツの佐藤祐二社長、前田建設工業、水谷建設らが絡んだ土地売買問題、そして、木戸ダム、あぶくま高原道路から県公共下水道談合事件と発展したこの一連の問題の流れを見ても知事の辞任は当たり前である。栄光に満ちた20年近い知事の座をこれ以上汚さないためにも、これ以上の犠牲者を県側、業界側からも出さないためにも、「知事不信任議決案」提出や「辞職勧告」を促される前に、自らの「辞任」を希望する。その点、小泉純一郎総理の身の引き方は立派である。時を同じくして、「引き際の美学」を全うしていれば、「木村長期県政」の二の舞を踏まずとも、佐藤知事は福島の歴史に名を馳せたであろう。(06.9.27)



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