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主幹 富田正廣

いつかは“地産地消”の知事誕生を!

 出直し知事選も候補者が固まった。降って湧いたような子育て真最中の女弁護士・森雅子氏と当初から出馬の噂が高かった参議院議員の佐藤雄平氏、そして共産党の小川秀雄氏の3人。福島市議らが担ごうとした元衆議院議員の石原建太郎氏と出るチャンスを失った元衆議院議員の増子輝彦氏は、ともに佐藤雄平氏の支持に回った。森氏は、スケート選手だった橋本聖子張りの容姿と歌手の森昌子を思い起こさせるネーミングがブラスの効果をあげる意外、雲上の人という意外にない。一方の佐藤雄平氏は、今や民主党の黄門様と呼ばれモテモテの渡部恒三センセイのカバン持ちとして、県内各地の有力者や県庁内や市町村首長に絶対の知名度を誇る。まったく相反するタイプの二人の候補者に絞られるだろうが、素人と玄人の戦いとなる今回の選挙戦に県民はどう審判を下すのか興味が湧く。

 森氏は、自民党県連と「県職員の天下り禁止」「談合事件の徹底検証と入札制度の改革」「在任2期8年」などの政策協定を結んだほか、県発注公共事業の談合事件の原因究明と再発防止に取り組むことを約束した。佐藤氏は、「どこにも負けない特色ある県土づくり」を強調し、県発注工事については一般競争入札の原則実施と県職員の天下り禁止」を打ち出した。今回の談合事件を受けた両氏の基本姿勢は、ほぼ同じだが、果たしてどれだけ本気でこの改革に取り組めるかは微妙だ。素人のママさんにどこまで「談合王国・福島県」を立て直すことができるかである。また、百戦錬磨の仕掛け人はどこまで「談合王国・福島県」との関わりを断ち切ることができるかである。真っ白な福島県を作りたいと願う清き人々はママさんを支援し、少しでも利益誘導型に相乗りしたいと願う人々は百戦錬磨の仕掛け人を支援するこんな構図で描かざるを得ない。

 知事職は「24時間営業」が基本だと信じているが、その点を森氏は、「土・日は公務を休む」とか「2人の子どもがいるから子育てを優先させて」とか、「将来は国会議員になるのが夢」、またまた、「今は東京住まいだが、当選したら福島に住む」とか、いろいろと注文を付けての出馬受託だったと聞く。だが、会見では一転して、「24時間ママ、24時間知事」をアピールしていた。当選の暁にはぜひ、政策も私生活も「地産地消」でお願いしたい。
 一方、政治の世界に身を置くのが長い佐藤氏、クリーンというイメージでは森氏に一歩譲るところがあるのは否めない。だが、市町村の首長を始め県庁内の部課長、さらに建設業界など渡部恒三センセイの秘書時代から多くの人脈・人財を持つことでは、県内の国会議員ではナンバーワンという呼び声が高い。

 投票日まであと3週間足らずだ。福島県民のうち投票に行く人を100万人とすると、そのうち固い共産党が波に乗り13万票を獲得したとして、2004年の参議院選挙で佐藤氏は、約45万票を獲得してトップ当選を果たしている。残り42万票が森氏にいく勘定になる。まあ、どちらにしても接戦になる勘定である。それにしても、県の知事ぐらい県民レベルで立候補者を出すことができないのか。東京永田町の“鶴の一声”で決まる「話し」に、いつまでも付き合っているようでは、本当の意味の“地産地消の知事”が誕生する日は来ない。(06.10.20)

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