市民〔citizen〕と結ぶネットマガジン!
建設メディア「MEDIA」
Home >メディアフォーラム >2008/8/19

役所を動かし、仲間を動かし、市民を動かす!
会津若松市生涯学習総合センターが増額
主幹 富田正廣


 会津若松市が折れ、業者側に軍配が上がった。入札が不調になっている(仮称)生涯学習総合センターの建設工事に、市側は資材価格の高騰を理由に3年間で、総額4億8000万円の事業費の増額を15日に決めた。市議会は18日に臨時議会を開き、これを承認した。事実上、事業費17%の上積みとなった。



写真は福島民報16日、19日付

 7月の入札で業者側は、市が示した建築本体工事の予定価格19億9000万円を蹴った。これは請け負う業者側をバカにしたような価格の提示である。一斉に反発した地元業者は3億から5億を上回る価格を提示したため、入札は不調となった。

 「何を根拠に、何を基に、ソロバンを弾いたのか理解に苦しむ」と当メディアでも書いた。それが引き金となったとは言わないが、何かの助力になったのかと思うとうれしい。発注者側は、刻々と変わる社会情勢を直視し、もっと現実を捉えた積算を弾かないと、「何をやっているのだ!」と業者ばかりか市民からもソッポを向かれる。机に座って日暮らしする役人は、「もっと現場に出ろ」と言われる所以である。ソロバンを現場で弾けば、こんなバカな予定価格など出るわけがない。

 今回の市がとった行動は、それでも評価できる。それに業者側のとった態度も立派である。いつまでも発注者側の良いなりになる必要はない。凛とした行動としっかりした見積もりを弾けば、安易な予定価格に同調することはないのだ。
 これを機会に、県内の業者はもっともっと足腰を鍛えて発注者側に立ち向かっていかないと、「新分野進出」なんていう甘い誘惑に心を奪われるのだ。それなりに本業で生きていこうと思えば、こうして役所を動かし、仲間を動かし、市民を動かすこともできるのだ。ガンバレニッポン!いや、ガンバレ業者!(08.8.19)

■ 建設メディア関連記事
会津若松生涯学習センター不調入札で見えるもの



Copyright (C) Medianetplan Co.,Ltd. All Rights Reserved.
このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。