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ゼネコンの“リストラ”、まだ終わってなかった!
「早期退職優遇制度」のリストラ組が県内に溢れる
主幹 富田正廣


 先日、人材派遣会社に勤める友人から相談に乗って欲しいという連絡を受け、郡山の事務所へ寄った。何と驚いたことに、中堅ゼネコンが「早期退職優遇制度」を利用してクビにした社員の再就職先に手を貸して欲しいと言うことだった。地元企業でも公共工事の削減や景気の後退で従業員のクビを切って、辛うじて息をしている業者がほとんどだ。それは“倒産という道”、“合併という道”のどちらかを模索せざるを得ない危機的状況に陥っている。



中堅ゼネコン社員の再就職は・・・

  その友人が見せてくれた5人の履歴書はすべて同じ会社をこの6月に退職した人のものばかりだった。年齢は50代後半が3人、40代後半が2人だった。「ここには無いが、別な会社には40代前半の人もいる」と言うことだった。「いったい、ゼネコンはどの程度のリストラをしたの?」と聞いたところこれも驚いた。なんと前田建設工業は500人以上、佐伯建設工業と福田組が100人以上、奥村組はなんと全国で600人以上をリストラしたと言う。田舎にいると、あまり大手のことは気にならないが、これだけ大量のリストラ組が、地元に戻って働きたいと希望するのだ。

 ゼネコンのリストラ組が、「県内や地元で働きたいと希望している」と言うことで舞い戻って来ても、果たして地元企業に再就職先が見つかるかどうか。バブル景気最盛期には、さんざん地元業者や下請けを“イジメて、威張って、優雅に過ごした”と思われる人達の顔写真も履歴書に並んでいた。こうした彼らの履歴は、会社内部の資格取得組や資材部局勤務、経理事務士などほとんどが事務職だ。中には一級施工管理技士や一級建設機械施工技士などの資格を持った人もいた。本人もあと5年や10年は地元に戻って働きたいと考えているのは当然だが、“大手にいた”というプライドをどこまで捨てることが出来るかである。
 ちなみに、早期退職優遇制度って、会社の都合で退職金に幾らかのプラス金を上積みしてもらって辞めていく事だが、子供の教育費、住宅ローンの返済など、辞めからの前途は厳しい。読者で、「ウチで使いたい!」という人がいたらご連絡をお願いしたい。こうして見ると、まだまだ大手ゼネコンの“リストラ”は終わっていなかった。(08.9.5)



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