市民〔citizen〕と結ぶネットマガジン!
建設メディア「MEDIA」
Home >メディアフォーラム >2009/1/7

『カッコマン』がリードできる時代は終わった
主幹 富田正廣


 昨年末からアメリカから始まった世界不況に日本も晒され、自動車産業を中心に非正規社員や派遣社員がまともに年を越せないという異常な現実や公共事業の削減で、年を越せなかった多くの企業を目の当たりにすると政治や行政に対する目も一段と厳しくなるのは当然なのかも知れない。


 今年は県内各地で多くの首長選が控えている。今年こそ、これまでのような首長選のあり方で良いのか質す選挙でもありたい。昨年、多くの話題を国民に振りまいた宮崎県の東国原英夫知事、大阪府の橋下徹知事など、当初は「タレントに何ができるものか」と期待度は薄かったが、両知事とも多くの批判を浴びながらも県民の期待に十分応えている姿に拍手を贈りたい。国民の多くがテレビを通して確実に彼らは“ヤレる知事”だと認識をあらたにしたのではないか。これまでの常識を「非常識」と捉え、役人や市民と闘った点が高い評価を受けたのだろう。

 21世紀は“ばか者、よそ者、わか者”が時代の主役だという。まさにそうした人間が社会を賑わしている。この二人もその中にくみする人間である。 これまで官僚的な人間、我田引水的な人間、冷血冷淡な人間でも、「地盤・看板・鞄」の三大要素を備えていれば当選確実といわれた。だが、当選を果たしたところで市県民・国民のために、もろ肌を脱いで戦う“戦士”には成り得ない。国の内閣総理大臣を務めた阿倍晋三、福田康夫首相も毛並みの良さで戦士にはなれずじまいだった。支持率20%を切った麻生太郎首相も悪戦苦闘の毎日である。
 毛並みの良さが政治の世界に君臨する時代は遠のき、敬遠される時代である。どんなバカをやっても、本気で物事に体当たりできるそうした人間に、我々は明日の期待と希望を預けているのだと思う。ただの『カッコマン』が社会をリードできる時代は終わったのだ。 

 ところで、県内の首長選も4月5日投票の田村市長選を皮切りに4月26日任期満了に伴う郡山市長選、9月27日のいわき市、12月7日の福島市、12月24日の二本松市などの都市圏のほか、8町村でも年内に選挙戦が繰り広げられる。われわれは、これまでの現職の足跡を分析すると共に、挑戦者の分析も怠ってはならない。“政党主義”“頼まれ投票”で選挙権の重みを軽視してきた時代は去った。これからは“人間主義”で投票場に足を運ぶべきである。

 連日のようにテレビや新聞などを賑わす、殺人、強盗、詐欺、わいせつなど、これまでに考えられなかった事件を起こす“ばか者”が増えているこの現実に、市民のため、世の中のために「バカ」になれる“ばか者、よそ者、わか者”はこうした事態だからこそ、大歓迎されるべき “戦士”ではないだろうか。新しいニッポン、新しい福島県を創設できるのもこうした「輩」であることを信じている。(09.1.7)




Copyright (C) Medianetplan Co.,Ltd. All Rights Reserved.
このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。