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出来てない!福島市の観光ルート“点と線”
福島市観光振興計画(素案)概要発表にあたって
主幹 富田正廣


 福島市は今月17日、「市民が誇りと愛着を持つことができる地域社会」「交流人口の拡大による地域経済の活性化」の実現を目指すことを目的とした『福島市観光振興計画』(素案)概要を発表した。その中に福島市の観光における経済波及効果の推計では観光消費額は387億円になるという。「そんなにあるのか?」と首を傾げたほどである。来訪者のほとんどは東北と関東からで全体の約9割りを占めている。福島市に宿泊する観光客が落とす金額は1人当たりが約2万円、日帰りでは6千円ちょっという額でほとんどが近距離の観光客ということだ。まあ、他市に落とす金額が分からないので比較する訳にはいかないが、会津若松市やその周辺と比べれば比較にはならないだろう。

 福島市の観光については当メディアで何度となく苦言を呈したが、市街や郊外を見ても、観光らしい雰囲気が味わえる場所はほとんどない。いや観光名所がないというのではない。「観光地にキタ〜!」という雰囲気が味わえないというのである。福島市内を巡回する地元観光バスは走っていると言うが見たことがない。県外ナンバーの観光バスとなるとまったく見かけたことがない。強いて言えば民間人のご好意による花見山で見かける程度である。

 民間に頼らない観光福島市をアピールして欲しい。市内に点在する名所旧跡を線で繋いた観光ルートの開発に力を入れて欲しいものである。名所となる場所はひとつひとつ取りあげたら切りがないほどあるのに、そのピーアールの仕方、創意工夫などがまったく足りない。何でも行政がいちばんに腰を上げなくては「観光地」にはならない。その第一歩に道案内板と観光地のその由来をしっかりと示す案内板、さらに周辺の観光を誘導する地図板である。観光地を訪れるのは車の観光客ばかりではない。ウォーキングやハイキングをかねてやって来る人達もいる。その人達がいちばん欲しいのは距離と方向を示す案内板である。縦横無尽にこうした案内板が何処にでも設置されていると安心する。そうした “おもてなしの心”が、福島市と市民内には欠けている。

 特別なことをやれと言うのではない。点と点を結ぶ「観光ルートの整備」と「おもてなしの心」を行政と市民が共有する心が欲しいのである。特に温泉地における地元民の“おもてなしの心”は重要である。その前に「観光振興計画」を策定して一段落しているようでは情けない。策定はスタートラインに立っただけである。見せるのは職員の「やる気」しかないのである
(09.2.20) 

◎建設メディアの参考記事
■3年後、どうなる福島の観光開発
http://www.medianetplan.com/simin/070719.html
■『観光』は新たな産業なり!
http://www.medianetplan.com/simin/060330.html
■観光客は温泉に何を求めて来るのか
http://www.medianetplan.com/forum/060608.html
■新しい観光資源を再発見せよ!
http://www.medianetplan.com/0502/013.html
■新たな観光拠点として旧堀切邸を再整備
http://www.medianetplan.com/0611/008.html
■ 不足していた“おもてなしの心”
http://www.medianetplan.com/simin/050217.html




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