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みんなが笑って暮らせる世の中に
主幹 富田正廣


 31日の福島県知事選は現職、新人とも、はっきりした政策の焦点も争点もないまま現職の再選で終わった。42%という投票率は戦後行われた18回の選挙でもこれまでの最低を記録した。今後4年間の県政を任せる「福島城主」を決める決戦の場としてはあまりにもお粗末だ。県内には前に進まなければならない政策が山積しているハズだが、県民はこれらすべてを現職知事に委ねたことになる。

 再選された佐藤雄平知事には、福島民報紙上でも多くの“県民の声”が寄せられた。その中には、「高齢者が安心して暮らせる社会」「若者が残りたい、移り住みたいと思える魅力ある雇用」「地域差のない介護福祉の充実」「潤いのある福祉施策の充実」「農家が自立出来る農業政策」「福島空港の利活用問題」「全国にアピールできるモノの創出」「少子高齢化の問題」「子育て環境の整備」など“待ったなし”の政策が並ぶ。

 だが、そうした声とは裏腹にも「これで良いのか、福島県!」を問う“うねり”は起こらなかった。宮崎県の東国原知事、大阪府の橋本知事、名古屋市の河村市長など話題性の高い候補者の立候補も期待したが、無風に終わった。「どうでも良いのか、福島県!」と、雨の中を投票所に向かったが、投票率42%が示す通り、会場は小生ごとく、真面目な有権者がまばら。ここでも「なんだこりゃ! 福島県!」と周りを見渡す始末である。
 
 新聞の“県民の声”にもあった“福島空港の問題”は、県民が本気で考えなければ問題である。「福島空港は存続か、廃港か」は県民の大きな問題として取り上げなければならない。開港当初から赤字空港は分かっていたが、そこに本気でメスを入れたことはない。さらに、福島県の有効求人倍率は「全国ワースト3」に挙げられ、県内の雇用問題は深刻さを極めている。県内の観光問題もしかりである。全国的に有名な観光地とは何かが違う。そんな身近で素朴な問題から、ひとつひとつ解決策を編みだしていかなければ、いつまで立っても先へは進めない。

 これからの世の中、「よそ者、若者、バカ者」が変えてく時代だという。一理ある気がする。福島県知事にもこうしたキャラクターのある人間の出現を期待したい。最近、にわか“歴史かぶれ”になったが、何時の時代も「みんなが笑って暮らせる世の中にしなきゃ、いかんぜぇよ!」と“吠える”坂本龍馬のような粋の良い男の出現を期待したいものだ。(10.11.02)




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