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フクシマ原発事故で知る国、県の無能さ
主幹 富田正廣


 今、世界の目は「フクシマ原発」一点に注目が集まり、日本政府の事故に対する対応が国連や国際原子力機関(IAEA)等から強い批判を浴びている。当初から国内だけで対応しようとした政府の考え方は、“世界の非常識”として海外に伝わった。初政権を握った民主党の菅首相を始め閣僚のシドロモドロは国民の目にも明らかだ。また、長期政権を担当した自民党の原発政策の責任は更に重い。

 世界の批判を浴びている矢先で、自民党の谷垣総裁は菅首相の退陣を要求することだけに躍起となっている。こんなアホな二大政党に国民は呆れるばかりだ。世界各国が原発事故処理に支援の手を差し伸べているというのに、それを初動体制からしっかりと受け止めていれば、こんな長期的な問題に発生しなかったのではないかと危惧するしかない。
 
 そうした各国の支援体制の取り組みについても、日本政府の対応やマスコミの報道体制もお粗末としか言いようがない。世界の国々の人々が日本を救おうと来日して頑張る姿を見れば、われわれ福島県民ももっとしっかりした情報が入手できたと思わざるを得ない。東京電力の本社と現地での二元中継や原子力保安院の無表情な会見を見ていると、「本当にいつ爆発するのか」とオチオチ眠ってもいられない心理状態だ。こんな精神状態の時、国連や国際原子力機関の説明があれば、われわれ県民は不安を煽るような心理状態に陥ることは無いかも知れない。

 日本政府を代表する菅首相は21日、福島県入りして避難生活を余儀なくされた人々に慰労したが、頭を下げるばかりで何の解決策も口に出来なかった。あの東京電力の清水社長にも避難者は「社長さん!あんたも一日、この場所で1回寝てみな。その辛さが分かっからー」と迫ったが、この日も被災者からも厳しい言葉が菅首相に投げられた。ただ、頭を下げるだけで具体的な言葉など何一つ持ち合わせていなかった。多くの被災者は現在の避難場所から現在、建設が進む緊急仮設住宅に入居するが、果たして蒸し暑い福島の夏や風の冷たい冬を本当に無事に一年、二年を過ごすことが出来るのか疑問である。

 国と東京電力が謳い文句の「原発安全神話」はもろくも崩れ、原発・プルサーマル計画を安易にも容認してしまった佐藤雄平知事の責任問題も浮上するだろう。そして浜通りの被災した市町村長の必死の努力とは裏腹に、福島市の瀬戸市長は「何処に行ったのだろう」といううわさ話しも囁かれ始めた。国を代表する菅首相と閣僚、そしてこれまで半世紀にわたって政権を担当してきた自民党、そして野党各党、県を代表する佐藤雄平知事、そして我らが福島市のP戸市長、政治を預かる人間なら国民の義援金に“おんぶに抱っこ”する前に、自らの年間報酬をゼロにする覚悟を国民、県民、市民の前に示すべきだ。政治の主導者は己を犠牲にする覚悟が必要だ。人格を疑われるような人間は国を守る資格はない。(11.04.26)




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