市民〔citizen〕と結ぶネットマガジン!
建設メディア「MEDIA」
Home >メディアフォーラム >2011/10/4

出来レース。ここにあり
主幹 富田正廣


  先日、業務を生業とするある社長に、「建設関連団体組織の会長や理事長の“職権”が、どうも乱用されているのではないか」という話をそれとなくしてみた。と言うのも、8月に福島市がプロポーザル方式で技術提案書を求める公告を出した物件で、すでに公告の前からあの物件は○○さんが根回しをして、すでに取ることが決まっているという情報を得たからである。
 この団体では、会長が替わるたびに、会員の間でも「会」を二分する体制がすでに何十年も続いている。この「会」だけでなく、未だに護送船団方式から一歩も抜け出せない体質が蔓延している協会や組合の現実がある。入札があるたびに会長職の特権は幅を利かせている。組織の方程式に逆らうものなら、“ギャフン”と言うまで徹底的に虐められ、「村八分」にも合わされる。
 
 表舞台では、同業者や市民のための講習会やセミナーなどを開催するほか、県や市町村の代行業務を難なくこなして、イメージアップを図っているが、これも本当に「市民のために役立つ」「同業者のためになる」催し物かというと少し疑問である。まあ! 誰でも自分の所属する団体の「長」になって、思う存分好き勝手なことをしたいと思うものだが、あまりにも露骨に会長の名刺をばらまき、イザというときはこの時とばかり手前の会社の名刺を出し、発注者とのコンタクトを強くする手法など見え見えである。会長になりたいような人間は、「名誉職」を欲しがる輩が多いのは、この建設業界ばかりではないが、「本当に会員から、仲間から、あの人になって欲しい」と望まれる人は一握りである。

 “なりたい人”は、欲の皮が突っ張るほど仕事は欲しがるし、イイ物件を我田引水することに全力投球する姿は第三者から見ていると「これが実態か」と呆れる。間もなく結果も発表されるだろうが、結果の行方は100% 間違いなく噂の所に収まったら、審査委員長を務める大学教授や市幹部などの審査委員の下した審査方法は一体何だったのか、そっちの疑問も出てくる。この社長、一方的なこちらの話に肯定も否定もしないでニャリとしたが、噂通り、収まるところに収まったら「出来レース。ここにあり」である。(11.10.4)




Copyright (C) Medianetplan Co.,Ltd. All Rights Reserved.
このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。