あなたの未来、見えますか?

1999.10


 「知りません」「分かりません」という安易な回答を戒め「調べた上で連絡します」「上司に相談の上ご連絡いたします」というお客様第一主義を実銭する本宮会計センター。日頃でも忙しさの余りつい簡単に口にしてしまう「ちょっと、うちではわかりませんね」と言う言葉。「俺たちは誰から飯を食わして貰ってるんだ!」そんな懐かしくも古めかしい叱咤の声が聞こえそうだ。会社を取り巻く人間関係でさえ、日々希薄になってきた。集金業務も今では銀行振り込みが主流だし、給料だって「お金は、お母さんが銀行に行けば貰える」と本気で思っている子供たちである。やり切れないはずの父親でさえ「働いた」と言う感覚はあるのだろうか。会社も「今日も何とか過ごせばいいや」という考え方の人間がいれば、無味乾燥的なペーパーによる社員評価も当たり前かも知れない。

 会社でも社会でも何か間題が発生したら必ずその場で解決する手段を考えなければならない。社員に対しては“ほうれんそうの原則”すなわち−報告、連絡、相談−がそれだ。これは社員の義務だし経営陣は聞く権利がある。自分の不利益は決して報告しない、得意先の要望事項も連絡しない。如何に、迅速に、対処したらよいかを相談しない社員も多いのだ。これによって起こる得意先のクレームや苦情、不満に対する処埋も大きな間題となる。
 できないのは当たり前だと居直る社員や逆ギレするような発言をする社員、それを見過ごす上司や耳に届いてこない経営陣では情けない。社員として、社会の一員として育てる企業の役割という物は大きなものがある。「立派に育てても辞めていってしまうよ」という社長さんが多いと鈴木社長。立派な会社なら優秀な社員は決して辞めないし、どうでもよい会社だから辞めていく。優秀な社員を育てることは、“親の面倒にならない”優秀な社会人も育てたことになる。“企業は人成り”という。社員をどう教育し育てるかは大きな間題である。優秀な社員が存分に力を発揮できる会社、そのためには権限をどこまで譲渡できるか。その芽を育むのも、咲かせるのも経営者の責任である。そして会社に将来の夢を抱かせるのも経営者である。

 社員は経営者の夢を追いかける。経営者は夢を追いかけずに何を追い求めるのか。社員の教育、経営者の反省、そして会社の未来像と夢を形にしたのが「会社の経営計画」である。夢を社員と共に見られる企業、夢を形に描ける未来像、それこそが、21世紀という白いキャンパスに生き残れる企業の形なのかも知れない。そこにあなたの未来が見えますか? (1999.10)