いよいよ大リーガー松井!




 とうとう松井選手が米大リーグ行きを決断した。やっぱりなあ、と思う。一度しか無い人生なんだから、後で後悔などしないよう、やりたいことは実行すべきだ。その意味ではよかった。テレビユー福島の日曜朝番組「サンデーモーニング」で大沢親分と張本解説者の「喝!」が面 白いが、張本氏は前々から松井のメジャー行きには反対していた。理由は一つ「日本のプロ野球はどうなるのか」である。確かに、このところ大リーグに目を奪われることが多くなり、その分日本のプロ野球への興味が薄らいだのは否めない。
 イチローに続いて松井というスーパースターが海を渡るとなると、ますます興味が薄れてしまうし野球技術のレベルも下がるだろう。張本氏はその辺を憂慮しての発言で、11月3日の番組でも猛烈な反対論をぶち上げた。だからと言って松井選手一人にその全責任を負わせるわけにはゆくまい。日本プロ野球のことはコミッショナー、両リーグ会長、そして各球団オーナーが真剣に対策を練る必要があるのだ。

 まず、セ・リーグとパ・リーグの人気と力の差をなんとかせねぱなるまい。日本シリーズでのジャイアンツの圧倒的な強さが全てを物語っている。金にまかせて大砲ばかり集めてしまう巨人の姿勢には、コツコツと若手から選手を育てあげる姿は微塵も感じられない。ワールド・シリーズを制したエンジェルスは全選手の俸給がヤンキースの半分以下だ。人気もいまいち。でも選手のやる気と努力がここまで這い上がらせたのだ。巨人はこのツメの垢でも煎じて飲んでみたらどうか。FA宣言してパからセに移るパターンが出来上がってしまった。もはやパ・リーグはセ・リーグ球団、特に巨人のファーム・チーム化する気配すら感じられてならない。松井を叱るんならむしろ、この辺に怒りを向けてほしいね。

 松井選手の米大リーグ入りで、ふと、あらぬことを連想してしまった。日本産業界の空洞化現象のことだ。労賃も地代も安いからと言って、各企業の工場がドンドン中国や東南アジア各国に出てゆく。日本国内は次第にカラッポになってゆく。国内の企業はというと「新卒者を育てるよりは即戦力を」と中途採用が増える。なんか巨人に似ているね。
 こんな目先の利益だけ見ていて企業としての長期ビジョン・長期戦略を描けるのか。「終身雇用の時代じゃない」と言うのだろうが、じゃあ社長には誰がなる? 第二のゴーンでも探してくるか。そんな会社で愛社精神は醸し出されるのかな。疑問だらけの今の日本企業。(H14.11.15)