戦いが終わって


 “政権交代するか”と大騒ぎした総選挙の後だけに、今回は選挙にまつわる話にしたい。福島1区での佐藤剛男氏(自)と亀岡よしたみ氏(む)の歴史的な大接戦は当分忘れられないだろう。亀岡氏は本当に惜しかった。天の神様は無情だ、と罵りたい位だ。無所属の会という会派に比例代表制が無かったのが口惜しい。惜敗率が東北で最高だったのに・・・。
 敗戦の弁で亀岡氏が「ここまで得票を与えて頂けたことを誇りにしたい」と語った。これに泣かされた。さわやかだった。もう1回やったら同情票も含めて、その差1942票などメじゃないだろう。ここまで来たら挑戦あるのみだ。期待したい。

 選挙制度が改革されて3回目の総選挙で、小選挙区と比例代表との活用が大分うまくなってきた感がする。運動期間中に福島2区の民主党内で騒がれたのは3区の行方との関連だった。「2区で根本匠氏(自)と増子輝彦氏(民)が接戦になり、3区で玄葉光一郎氏(民)が小選挙区で当選すれば、たとえ増子氏が敗れても比例で上位にゆき議席復活だ。逆に玄葉氏が敗れると比例代表に回り、ここがキ ツくなる」という話である。結果は玄葉氏が小選挙区当選、増子氏も比例で議席を復活させた。こんな図式が比例区で民主党が自民党を凌いで議席を伸ぱした原因のような気がする。

 もう1つの話は例のマニフェスト(政権公約)のことだ。各党とも、それこそ選挙を意識して“大盤振る舞い"のマニフェストを作って配った。このうち高速道路に関して自民覚は「道路4公団の民営化」を、民主党が「高速道路の無料化」を中心に据えた。しかし民主党のはシロウト目にも、これはムリとしか思えないのだ。民主党は具体的にどんな形で無料にする考えだったのか、知りたいものだ。というのも「民主党の無料化に多くの誤り」と指摘する道路専門家の意見が多いからだ。我々がちょっと考えただけでも「高い料金を払わずに済むなら、今まで利用しなかった市民もどっと高速道に押し寄せるだろう。
 すると、大渋滞が慢性的に起きる。これは環境の大破壊につながる」と思うのだ。この辺について民主党側は「大都市部、つまり首都圏に隣接する渋滞区間は料金を頂く」と答えている。でも渋滞区間は東京周辺に行く高速道全部だ。東北道だって同じ。また名古屋、大阪、福岡も東京周辺と同様な状態。ならば“高速道をタダにする”というキャッチフレーズはおかしい。ことほど左様に耳障りのいいことばかりを並べているとしか思えない。これに関しては、次回に改めて検証してみたい。(2003・11・13)