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ハンカチ王子が脱皮?

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏

 先日のスポーツ紙で、早稲田大学野球部で破竹の勢いを見せている斉藤佑樹投手が「もう”ハンカチ王子”という呼び名を止めて」と宣言した、というニュースがあった。一昨年の夏、甲子園大会で優勝を飾り、マウンドで青いハンカチで汗をふくイケメン少年に中高年のオバサン族を中心に全国の女性たち舞い上がった。そして“ハンカチ王子”の呼び名が生まれマスコミもそれに乗って、年末には流行語大賞にまでなった。
 昨年4月、予定通り早稲田大学に進学し野球部に入って春季リーグ戦から1年生ピッチャーで登板しては勝利投手を重ねている。確かにすがすがしいイメージの好青年である。世が騒ぐ意味もわからぬではない。でも、大学生になったいま、いつまでも少年扱いは良くなかろう、と思っていたら、やっぱりご本人がその辺のことは一番敏感だったようで、記者団に囲まれて大学2年目の抱負を聞かれた際、キッとした面持ちで宣言したそうだ。これに応じてテレビ局などで自粛するようだ。

 一方の”ハニカミ王子”の石川遼クンのほうはまだ高校2年だが、昨年秋にプロゴルファー入りした。トーナメントで優勝して平成20年はシード権があるから、プロ競技には出場出来るんだが、また優勝しない限り、資格は無くなる。そこで「プロになれるうちに」と決断したわけだ。この石川クンを取り巻くオバサン族はひどかった。ゴルフのなんたるか、も弁えずゴルフ場に駆けつけて追っ掛ける。ルールも知らないくらいだからマナーなどそっちのけだ。スイッングする直前に駆けだす、パターしようとするとバチバチ写真を撮る・・・。ゴルフがいかにメンタルなスポーツか、なんて馬耳東風だ。ホントに困った追っ掛けオバサンたちでる。「よくもまあ、お金とヒマがあるもんだ」と変な意味で感心する。
 もっとも、世の追っ掛け族は必ずしも対象がイケメンの若者だけとは限らない。びっくりしたのは、福島ペンクラブ五月会の創立30周年記念行事で開催した作詩家丘灯至夫さんの「90歳の青春」トークショーに東京方面から中年オバサンのグループがわざわざ福島まで追っ掛けてきたことだ。青春時代に憧れた舟木一夫と、その師ともいうべき丘さんがいまだに忘れられないのだろう。ただ取り巻いてワーワー騒ぐのではなく、先生の世話も買って出るあたりは“ハンカチ”“ハニカミ”の追っ掛けとはだいぶ違うようだ。この辺になると、夢中になれる願望を持っていることが羨ましくさえなってくる。石川クンが一流プロゴルファーになることを祈るや切だ。(2008・1・25)


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