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Home >斜め読み聞きかじり >2008/6/5

吉兆廃業・・・マチは食料品値上がり

建設メディア顧問
マスコミ人OB会福島ペンクラブ会長
元福島民報専務・編集局長 星一男氏
星一男氏

 とうとう船場吉兆が廃業した。創業者湯木貞一氏三女の佐和子社長でもサジを投げざるを得なかった。安い九州の牛肉を高級な但馬牛と偽って売ったり食わせたりした“偽装割烹”のレッテルが“人の噂も七十五日”で、ようやく薄れて客が戻り始めた矢先に、今度は料理の使い回しがバレた。これはアカンかったネ。信用、信頼がまるで無くなったら、いくら腕利き板前と言われても、見えないところで他人が作った料理など気味悪くて食えるもんじゃないよ。この高級料亭には常連がゴマンといたんだろうが、その人達、どうしているんだろう。安い牛肉の料理を「さすが但馬牛だねえ」とか、いちど他の客に出された料理を「作りたては旨いなア」などと絶賛しつつ賞味していたんだろうか。
 昨年来のニセ食料品や老舗店の偽り騒ぎは、やっている方が悪いに決まっているが、やられる方にも責任はある。ハナから「どうせ味など分かるハズがない」と足元を見られていたのだ。われわれ庶民は味に長けていないからブランド名に頼り、足元をみたブランド店経営者に化かされる、という寸法だ。

 さて、その食い物のことだが、いまジワリジワリと食料品が値上がりしてきたネ。スパゲッティが1年で27%、即席めんは18%、マヨネーズ17%、食パンが10%と小麦粉や大豆原料の植物油が材料となった食品が軒並み値上がりだ。トウモロコシの高騰で配合飼料が高くなり、回り回って乳製品、とくにバターが1割ほど高くなっている。でも、食料品が姿を消す、という現象はわれわれの周囲にはない。問題は世界各国の貧民層だ。食料を求めてフィリピン、ハイチ、ソマリア、バングラデッシュで暴動が起きた。一方ロシア、ウクライナ、インド、エジプト、中国、アルゼンチン、インドネシア、ベトナム、カンボジアではコメ、小麦など穀物の輸出を禁止、もしくは制限しはじめた。自国民を守るためという。世界規模で食料不足が顕著になり始めているのだ。その要因はいくつかある。(1)BRIC s(ブラジル・ロシア・インド・中国)の経済発展で所得が上がり、国民に肉食が増えた⇒穀物が飼料になる(2)オーストラリアの干ばつで小麦が激減した(3)ガソリン代用のバイオエタノー・ル生産にトウモロコシ、サトウキビが大量に回されている(3)米国サブプライムローン問題で浮いた世界の投機マネーが穀物市場に流入した、などだ。その中で日本は食料の61%を外国に頼っているのだ。大丈夫なのかネ。コメの生産調整で荒れ地を増やしている場合じゃないと考えているんだが、福田さん、どう思う?(2008・6・1)





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